白華の姫~失われた記憶と3つの愛~#15 あらすじ
白发 Princess Silver第15話「若店主の正体」婚礼の準備が整った将軍府。しかし容楽(ヨウラク)はこのまま操り人形でいたくないと、人質だった4人を連れて城外へ逃げ出した。攏月(ロウゲツ)はやがてしびれ薬が切れたが、集団行動は全員捕まる可能性が高いと懸念する。すると容楽はもはや自分と4人に主従はなくなったと話し、未来を大切にしてそれぞれの道を歩んで欲しいと訴えた。そこで沈魚(チンギョ)は琴の名曲を訪ねるため、まず北臨と曲調が異なる宸(シン)国へ行くと決める。また小唯は何年も攏月楼にいながら西啓(サイケイ)を知らないため西啓へ、泠月は共に使えていた蓮心(レンシン)を懐かしみ、訪ねたいと言った。そして容楽は演じてきた漫夭(マンヨウ)のように各地を見てみたいと願い、攏月と共に天下を訪ねる旅に出ることにする。最後に5人は手を重ね合せ、いつか再会できると信じてそれぞれの新天地へと旅立った。その頃、黎(レイ)王・宗政無憂(ソウセイムユウ)は兵を率いて漫夭を追っていた。やがて鷹を頼りに漫夭らしき人影を発見、しかし突如として現れた天仇門(テンキュウモン)に足止めされてしまう。一方、無憂たちを振り切った容楽と攏月は必死に走り続けていた。すると目の前から護衛付きの馬車が現れ、行く手を阻まれる。その馬車から出てきたのは、西啓への帰路についたと思っていた皇兄・容斉(ヨウセイ)だった。「私が北臨を離れたと?…″山河志(サンガシ)″を手にするまでは決して逃がさぬ」うかつだった。何度も欺かれながら、また兄を信じてしまうとは…。すると容楽は兄が民のために山河志を手にれると言いながら、傅筹(フチュウ)と手を組んで両国をかく乱させたと痛烈に批判した。「和親も恐ろしい計画の隠れ蓑だった…争いになれば民がどうなるか考えないの?!」「そなたには関係ない、山河志を渡して傅筹に嫁ぎさえすれば1年後には何もかも終わる」「公主、ここは私が…」攏月は西啓の間者でありながら皇帝を裏切り、咄嗟に容楽を逃して侍衛を阻んだ。しかし蕭煞(ショウサツ)が隙を見て攏月を捕らえ、人質になってしまう。「私に構わず早くお逃げに!」「攏月を見殺しにするのか?」容楽は容斉に脅され、もはや逃げることも引き返すこともできず立ちすくんだ。↓( ๑≧ꇴ≦)ホァンション💢その時、攏月は容楽を逃がそうと、自ら蕭煞の剣を胸に刺してしまう。驚いた容楽は慌てて攏月の元へ駆け寄った。「しっかり…攏月…」「早く…逃げてください…」攏月は最後まで身を挺して容楽を守ったが、ここでついに息絶えた。容楽は唯一、信頼できる友であり、姉妹も同然だった攏月を失った。兄への恨みを募らせた容楽は実は山河志など手に入れていないと暴露し、容斉を驚かせる。しかし容斉はどちらにしても傅筹に嫁げと命じた。そこで容楽は咄嗟に侍衛が落とした剣を拾い、自分の首に突きつける。「ならば私の亡骸を届けるのね」すると容斉は人質を連れてくるよう命じ、沈魚、泠月、小唯を連行する。「この者たちまで道連れにする気か?」「陛下っ!私は目印を…」うっかり口を滑らせた小唯はいきなり背中を斬られて倒れた。←(O_O)小唯、お前もか…「もうやめて!」容楽はひざまずき、泠月と沈魚を助けて欲しいと嘆願する。「私は中山(チュウザン)に戻る、傅筹に嫁ぐわ…何でも兄上の言う通りにする」「はお、帰ろう」安堵した容斉は憔悴した容楽を立たせようと手を伸ばしたが、容楽は兄が触れることを許さなかった。無憂の一行は天仇門を退け、漫夭を探していた。やがて日も暮れた頃、林の中で2体の骸を発見、そのうち1体は漫夭の外套を被っている。無憂は恐る恐る顔を確認したが、骸は漫夭ではなく攏月だった。「漫夭…何があったのだ…」翌朝、昭蕓(ショウウン)郡主は容楽公主にお祝いを伝えようと公主府にやって来た。泠月はちょうど皇后の使いを見送っていたところで、うっかり郡主を止めるのが遅れてしまう。「ぁぁ?あなた漫夭!…公主姐姐?でも攏月楼の漫夭にうり二つ…まさか?!」しかし容楽は黙ったまま何も答えなかった。「知らせなきゃ、無憂哥哥が探しているの!」傅筹が公主府に花嫁を迎えにやって来た。すると真っ赤な面紗(メンシャ)で顔を隠した容楽が泠月と蕭煞に付き添われて歩いて来るのが見える。傅筹は馬から降りて門まで出迎え、容楽の手を取った。「もう二度とこの手は離さぬ、安心してくれ」←ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノしかし容楽は正面を向いたまま、傅筹の顔を見ない。傅筹は仕方なく容楽の手を引いて輿へ案内しようとしたが、容楽はあっさり手を離して自分で歩いて行った。無憂は血まみれになった漫夭の外套だけを持って黎王府に帰った。責任を感じる無郁だったが、まさか逃げるとは思わなかったと釈明する。「でも急に公主の侍従が現れ、奴と争っているうちに姿を消したのです」無憂は漫夭に会った時に蕭煞が現れたと知り、ようやく真相に気づいた。思えば将軍府で公主が浴槽の湯に触れていたのも、湯の中に誰かが潜んでいたからだろう。湯の波立ちを隠していたのだ。無憂は慌てて出かけることにしたが、その時、昭蕓郡主が中庭に飛び込んで来る。「無憂哥哥!大事な話が!公主は漫夭だったわ!」皇太子・宗政筱仁(ソウセイショウジン)は夫人の痕香(コンコウ)を同伴し、皇帝の名代として婚礼に参列した。公主の素顔が見られると興味本位の招待客たち、そんな中、痕香だけはなぜか浮かない顔をしている。そしていよいよ吉兆の時刻となり、容楽は失意のまま傅筹と拝礼の儀に臨んだ。「新郎新婦はひざまずかれよ…天地に拝礼、両親に拝礼、夫婦で拝礼…」容楽と傅筹は立ち上がり、夫婦で拝礼しようと向き合った。早々に頭を下げる傅筹、一方、戸惑う容楽は小さくうなづいたが、まさにその時、突然、誰かが2人を止めた。「ちょっと待ったー!」いきなり飛び込んできた無憂は容楽公主の顔が見たいと言って面紗に手を伸ばした。しかし危ないところで傅筹が阻止する。「黎王殿下、面紗を取るのは夫である私の役目です」「婚儀が済まぬうちはまだ夫婦とは呼べぬ」「では夫婦と呼べる条件とは?」「同衾(ドウキン)してこそだ、容楽公主も同じ意見のはず…」無憂の不用意な発言は、容楽に再びもてあそばれた恨みを思い起こさせた。自分との婚姻を断固拒絶しておきながら、急に顔が見たいとはどういう了見か。しかし無憂は再び花嫁の面紗をはぎ取ろうと手を伸ばし、邪魔をする傅筹と争いになってしまう。慌てた皇太子は咄嗟に間に入って無礼な無憂を叱り、父に報告すると脅した。無憂は例え父がこの場にいようと容楽公主の顔を必ず確かめると反発し、冷炎(レイエン)に命じて黎王府の兵を呼んでしまう。仕方なく傅筹も項影(コウエイ)に合図、将軍府の兵が駆けつけ、にわかに緊迫した状況となった。「婚儀を終えた今、君は私の妻だ、心配せずとも君の身は私が守る」「…将軍のお心遣いに感謝するわ、ただ私にしか解決できない問題よ」容楽は無用な争いを止めるため、覚悟を決めて無憂の前に立った。「私の顔を見れば納得するのですね?」すると容楽はついに面紗を外し、正体を明かす。噂とは違い美しい公主に見惚れる参列者たち、そんな中、無憂と皇太子は漫夭が容楽だと知って唖然となった。「やはりそうか…私を欺いたのだな?」「…これで殿下もご満足でしょう?失礼します」容楽は傅筹と出て行くことにしたが、無憂が容楽の手をつかんで引き止めた。「本当に奴の妻になる気かっ?!…忘れたのかっ?!あの夜、私たちはっ…(バシッ!)」興奮した無憂はうっかり口を滑らせ、容楽に引っ叩かれてしまう。(;╹⌓╹)オイオイオイオイ…言うか普通…容楽公主と黎王の関係が思わぬ形で露呈し、その場は騒然となった。それでも無憂は容楽を自分の女子だと明言、自分以外の男に嫁ぐことは許さないという。来い!>( ー̀ωー́ )=C<,,Ծ‸Ծ,,)<やだっ!無憂は無理やり容楽を連れて行こうとしたが、容楽はその手を振り払った。するとすっかり蚊帳の外だった傅筹が黎王の前に立ちはだかる。←( ̄▽ ̄;)さすがに不びんw「妻を侮辱した上、連れ去ると?お忘れですか?これは両国の命運を懸けた婚姻です まさか世間の女子はすべて黎王殿下の思いのままになるとでも?」「君子面するな!口出し無用だ、容楽はすでに私の女子だ、侮辱してはおらぬ」容楽は無憂の勝手な振る舞いに我慢できず、見損なっていたと詰め寄った。「婚姻は決まったことよ?どうして未練がましく私を追い詰めて恥をかかせるの?! 理解できない…あなたの目的は何?!」「私が来た理由が分からないのか?」「分からないわ、あなたの気持ちもね…」そこへ遅れて無郁がやって来る。 ←( ̄▽ ̄;)もう嫌な予感しかしない無郁はやはり漫夭が容楽だと知り、急に怒りがこみ上げてきた。「やはり君か?!ひどいよ!七哥と逢瀬を重ねながら、他の男に嫁ぐつもりだったのか?!」陳王の言葉は暗黙の了解となった容楽公主と黎王の関係を白日のもとに晒す結果になってしまう。( ̄▽ ̄;)無郁、ホント黙っててw容楽はもはや取り返しがつかなくなったとあきらめ、傅筹の元へ戻った。「釈明するつもりはないわ、両国の和親を駄目にしたのは私の責任よ 責任は全て私が負う、将軍に迷惑はかけない、離縁状を書いて」すると容楽は金色の美しい冠を外して、床に捨ててしまう。傅筹は動揺を隠し、婚儀を済ませたからには夫婦だと訴え、重荷は共に背負うとなだめた。しかし無憂は無断で自分の王妃と将来を誓う気かと憤慨、強引に容楽を連れ去ってしまう。無郁は兄のため道を開けると、黎王と入れ違いで紅白の仮面と外套をまとった手だれの刺客たちがなだれ込んで来た。刺客たちは一斉に傅筹を包囲、もはや傅筹は何もできない。結局、傅筹は容楽が残していった冠を拾うと、黙って恨めしそうに眺めていた。無憂は容楽を連れて母が眠る思雲(シウン)陵へ立てこもった。するといきなり容楽がまとっている花嫁衣装の外衣をはぎ取ってしまう。「西啓の公主でありながら茶楼の若店主に扮し、共に願をかけた身で奴に嫁ぐとは!」「傅筹に嫁いだから何だと言うの? あなたこそ山河志のために私に近づいた、偽りの愛を餌にしてね!」「偽りの愛だと?そなたはどうなのだ!私に身分を隠して策を進めていたのだろう?」「そうね、お互いに騙し合っていたのよ でもあなたの方が一枚上手だった、私はすべてを奪われたわ!」「私が何を奪ったと?そなた自身か?そなたの心か?だがそなたは私の山河志を奪った!」「あなたの物ですって?北臨(ホクリン)帝はあなたの先師の秦永(シンエイ)を殺した 一族全員を始末して、その著作を我が物にしたのよ、あなたも同じだわ 人の気持ちも考えず所有物にする…」2人が言い争い、対峙している頃、外では傅筹や朝臣たちが陵墓に集まっていた。そこへ皇太子から知らせを聞いた北臨帝が到着する。冷炎は黎王たちが陵墓の中にいると報告し、中から封鎖されたため開かないと説明した。すると北臨帝は公主の婿選びの時、自ら偽公主の茶を飲んだ将軍を疑う。「漫夭が公主だと知っていたのか?」しかし傅筹は国のため名乗りを上げただけで、公主の正体を知らなかったと嘘をついた。朝臣たちも将軍をかばい、北臨帝もそれ以上、追求できなくなってしまう。つづく(  ̄꒳ ̄)無憂「私の山河志を奪った!」って…え?