皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて#11 あらすじ
寂寞空庭春欲晚 Chronicle Of Love第11話「濡れ衣の報復」逃避行に失敗した納蘭容若(ナランヨウジャク)と衛琳琅(エイリンロウ)。すると康熙(コウキ)帝は自分が死ぬところだったというのに、昨夜はどこにいたのかと容若に聞いた。驚いた容若は狩場で飲み過ぎて当直を忘れたとごまかし、自ら罰を請う。しかし康熙帝は真相を徹底的に調べることが罰だと言った。居所を調べた琳琅は確かに御前女官の服が一着ないと容若に報告した。皇帝との関係を否定したい琳琅、しかし容若は耳を貸さず、捜査に戻ってしまう。一方、芸初(ウンショ)は長慶(チョウケイ)に手作りの靴を贈った。「破れていたでしょう?履き替えて」しかし女官と宦官の間での贈り物は賄賂とみなされ禁止されていた。芸初が居所へ戻ると、衛兵たちが天幕をしらみつぶしに調べていた。すると芸初の布団の中から御前女官の服が発見される。琳琅は何かの間違いだと訴えたが、容若は芸初を連行してしまう。実は容若は真犯人をあぶり出すため、あえて芸初を投獄したのだった。芸初が連行される様子を見た長慶は玉箸(ギョクチョ)を呼び出した。長慶は芸初に手を出すなと釘を刺したが、玉箸は鼻で笑う。「まさかあの娘に惚れたの?ふん、女を愛する資格があるのは男だけ、お前は男?」すると玉箸は芸初のために復讐をあきらめるつもりかと迫り、自分たちは一蓮托生、おとなしくしていろと脅した。琳琅は芸初を心配しながら御前勤めを続けた。頭痛がするという皇帝のため、あんまをする琳琅、すると皇帝との距離が近づき思わず顔が赤くなる。すると康熙帝はそんな琳琅を見て、昔と変わらないと喜んだ。容若は落とし穴が川岸に掘られていたことから、犯人の靴に泥がついているはずだと気づいた。そこで女官に自分の靴を持って集まるよう命じる。すると洗濯女官たちの靴には泥がついていた。川に行けば当然、靴が汚れるが、洗濯で日に何度も行くため、わざわざ拭かないという。そんな中、なぜか玉箸だけは靴がきれいだった。「見苦しくなったので泥を落としました…」長慶は芸初を心配し、仕事にも身が入らなかった。すると長禄(チョウロク)が駆けつけ、なぜか納蘭大人が女官の靴を調べていると報告する。長慶は靴と聞いてひらめき、急ぎ長安(チョウアン)と長勝(チョウショウ)の私物を燃やすよう命じた。捜査を続けていた容若たちは川辺で何かを燃やしている宦官を見つけた。「だーれん、これは長安と長勝の遺品です、罪人の遺品があっては縁起が悪いので…」すると容若は遺品の靴の刺繍に見覚えがあった。長慶は玉箸を待ち伏せしていた。驚いた玉箸はこんな時に訪ねて来るなと憤慨する。「これが最後だ、お前がもし自首するなら私が呉応熊(ゴオウユウ)の敵を打ってやる 2人が共倒れになれば長年の計画が水の泡だ …お前はもう崖っぷちだぞ?今の話をよく覚えておけ」 長慶の言葉は脅しではなかった。容若は玉箸を連行、長安と長勝の燃えかけの靴を見せる。実は2人の靴には玉箸の靴と同じ刺繍があった。「出身も調べた、3人は雲南の出でこの雲柄を好む一族だそうだな?」「同郷のよしみで私が作って贈りました」玉箸はしらを切るつもりだったが、そこへ長慶が現れた。長慶が靴を持っていることに気づいた玉箸は助言を思い出し、態度をひるがえして罪を認めた。愛する人の復讐を託し、自分が犠牲になることを選んだ玉箸、すると長慶は芸初の助命嘆願に来たと上奏する。「あの晩、私は芸初と一緒でした…私にこの靴を縫ってくれたのです」長慶が持っていた靴は芸初が刺繍したものだった。芸初は釈放された。しかし女官と宦官の私的な取引は罪になるため、長慶と芸初は並んで尻打ちの刑を受けることになる。2人は手を握って励まし合い、共に苦難を乗り越えて絆を深めた。芸初はあの優しい玉箸が刺客だとは信じられなかった。しかし長慶は本当に優しい人などこの世にいないという。「そんなことないわ、琳琅姐姐、画珠(ガシュ)姐姐、翠雋(スイシュン)姐姐、みんな優しいもん あ、もちろん長慶哥哥も優しいわ、心から信頼できる!そうでしょう?」「そうだな…」康熙帝は政務に追われ、食事も後回しだった。そこで琳琅は厨房へ向かい、自ら料理を作って献上する。康熙帝は喜んで平らげると、琳琅の顔についた粉を落としてやった。そこへ運悪く容若が現れ、2人の仲睦まじい様子に目を背ける。気まずい琳琅は玉箸に面会したいと嘆願、許しをもらって慌てて幕舎を出て行った。琳琅は差し入れを持って玉箸を訪ねた。しかしもはや玉箸に優しい女官頭の面影はない。「あんな暴君、殺されて当然よ!」玉箸は皇帝のたった一言で心から愛した人が目の前で殺されたと嘆いた。愛する人が自分の腕の中で息を引き取る絶望、いっそ一緒に死にたいと願ったという。「奴は私にとって不倶戴天の敵よ!死んだら悪鬼となって絶対に復讐してやる!」玉箸は思わず琳琅の首を絞め、衛兵に引き離された。康熙帝は明日、帰京すると決めた。そこで元気がない琳琅を誘ってしばし散策する。すると琳琅は玉箸の皇帝暗殺の動機を聞いて心が傷んだと吐露した。しかし康熙帝は情に流されては国を治めることができないという。琳琅は自分の身の上も知らず、同じ境遇になれば自分も誤った道を選んでしまうだろうと言った。「そんな目には決して遭わせたりせぬ」その夜、玉箸は割れた器の破片で手首を切った。まだ幼い頃、空腹に耐えかね、露店の饅頭を盗んだ玉箸。玉箸はすぐ捕まって殴る蹴るの暴行を受けたが、それでも饅頭を食べ続けていた。すると呉応熊が現れ、玉箸を引き取ってそばに置いてくれる。もはや思い出すのは幸せだった呉応熊との日々だった。「応熊…やっとあなたの元へ行けるわ…」(ヾノ・∀・`)イヤイヤ、普通は痛いだけですから、良い子の皆は真似しないでねw康熙帝は密かに天幕に戻る琳琅の背中を見送った。「生まれて初めて人を愛したが苦しいものだな…」しかし容若は何も答えられない。こうして康熙帝はひと月にわたる遠征を終え、紫禁城に戻った。皇上、お帰りなさい!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔつづく( ๑≧ꇴ≦)やっと帰ってきました紫禁城!