山河令 #35 あらすじ
※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です山河令 Word of Honor第35話「痴心妄想」鬼谷(キコク)で顧湘(グーシアン)と曹蔚寧(ツァオウェイニン)の婚儀が始まろうとしていた。すると驚いたことに清風(セイフウ)剣派・莫懐陽(モーホワイヤン)が弟子たちを連れて祝福にやって来る。曹蔚寧は感激して顧湘と出迎えに行ったが、なぜか師叔と大師兄の姿はなかった。「師父!来てくれたんですね!」「師ふぉ…」顧湘は師匠に挨拶しようとしたが、莫懐陽が遮った。「こいつがお前をたぶらかした妖女か?!」「妖女ではありません、鬼谷の者ですが純粋で善良です!師叔に聞いてもらえれば…」「大したものだ、師弟まで惑わすとは…」聞けば范懐空(ファンホワイコン)は必死に曹蔚寧と顧湘の肩を持っていたという。顧湘は憤懣やる方ないが、曹蔚寧と師叔のためにも黙って耐えていた。莫懐陽は婚姻をあきらめるよう説得した。しかし曹蔚寧は恩知らずにも師匠に反発し、必ず妻を立ち返らせて正義を貫くと誓う。莫懐陽は根負けしたのか小さくうなずき、婚姻を受け入れたように見えた。安堵の涙を流す曹蔚寧、すると莫懐陽が愛おしそうに曹蔚寧の顔に手を伸ばす。顧湘は笑顔で師弟の絆を見守っていたが、安心したのも束の間、突然、莫懐陽は弟子の首を折ってしまう。「かかれっ!」師匠の号令を聞いた弟子たちは一斉に隠し持っていた短刀を取り出し、鬼衆に切り掛かった。顧湘は虫の息となった曹蔚寧を腕に抱き、手を握りしめる。必死に何かを伝えようとする曹蔚寧、しかしもはや声を出すことも叶わず絶命した。顧湘は曹蔚寧を抱きしめ号泣、その時、清風剣派の弟子が戦鼓を叩いて合図を送り、鬼谷の門を開けてしまう。すると隠れていた他の門派がなだれ込み、華やかな鬼谷が一転、戦場と化した。莫懐陽の本当の目的は婚姻を利用して鬼谷を討伐することだった。愛する曹蔚寧を殺された顧湘はまさに鬼と化し、仇敵の莫懐陽に襲い掛かる。一方、騒ぎに気付いた温客行たちは急いで正房に向かった。すでに鬼谷は血の海、その時、温客行は莫懐陽に斬られ、血まみれで倒れている顧湘を見つける。「阿湘ーーっ!」討伐に参加した于丘烽(ユーチウフォン)は柳千巧(リウチエンチャオ)の姿を見つけた。しかし孟婆湯(モウバトウ)を飲んだ千巧は記憶がなく、于丘烽を敵だと誤解して刺してしまう。「…ゥッ、本当に私を忘れてしまったのか?」すると千巧は何かを感じたのか、とどめをさせずに手を止めた。その時、背後から敵に刺されてしまう。蝎王は義父を連れて青崖山の争乱を眺めていた。「皆が琉璃甲を懸けて一心不乱に殺し合っている…誰も知らぬのだ 全ての琉璃甲を私が集め、鍵さえも手に入れたとな」すると趙敬(ジャオジン)が何か言いたげに自分を見ていることに気づく。「温客行は生きています、死体は偽物でした、当然、死体が持っていた鍵も偽物です 本当の鍵は手を組む証しに温客行が私にくれた」あとは罠にかかった莫懐陽から残りの3個が手元に届く手はずになっていた。温客行は顧湘を救うため、必死に敵を蹴散らした。しかし莫懐陽が顧湘を人質に取り、温客行を脅す。「少しでも動けば女を殺す!…生かしたくば琉璃甲と鍵を出せ!」「解放するなら何でも渡す!」その時、蝎王が操る薬人(ヤクジン)が鬼谷を襲撃した。驚いた莫懐陽は咄嗟に顧湘を掌で吹き飛ばし、逃げてしまう。温客行は顧湘を抱き止めた。激しく血を吐いた顧湘、しかし莫懐陽を殺さねば死んでも死に切れない。「哥(グァ)…あいつを殺して…初めてのお願いよ…絶対に殺してえええ!」「分かった…あいつを殺す、兄さんが殺す!」「ありがとう…哥…どうかお元気で…阿湘はもうお世話ができません…もう行かなくちゃ… 曹大哥の…所へ…」すると顧湘はうっすら笑みを浮かべ、愛する曹蔚寧の元へ旅立った。「阿湘ーっ!」温客行は顧湘と曹蔚寧を並べて座らせた。2人の手首には赤い糸がある。温客行は顧湘と曹蔚寧が来世で必ず結ばれると信じ、2人の亡骸を婚礼の赤い薄絹で隠した。莫懐陽は薬人軍から何とか逃げ延びた。ようやく蝎王に騙されたと気づき憤ったが、そこへ温客行が現れる。使い手同士の戦いは熾烈を極めたが、温客行は刺し違えながらもついに顧湘の無念を晴らした。「阿湘…待っていろ…私もすぐに後を追いかける…」深手を負った温客行は木に寄りかかっていた。そこへ蝎王が現れる。毒菩薩(ドクボサツ)は莫懐陽の亡骸から琉璃甲を回収、これで蝎王は全てを手に入れた。「私が頂くが構わぬな?」「とっとと失せろ…ただのひなたぼっこだ」蝎王は動けなくなった温客行に止めを刺そうとしたが、その時、周子舒(ジョウズーシュー)が駆けつけた。武功を取り戻した周子舒は一瞬で白衣剣を蝎王の首に突きつけた。微動だにできない蝎王、しかしどちらにしても薬人から逃げられないと笑う。「今日この場で死ぬのならお前も道連れだ…」「ふっ、2人は一蓮托生でも私を巻き込まないでくれ」蝎王は仕方なく2人を見逃すと強がり、その場から去って行った。蝎王は段鵬挙(ドワンポンジュー)と一緒に天窗(テンソウ)の報告を聞いた。悪鬼の遺体は全て回収、寒潭(カンタン)水牢にいた三鬼は成敗し、喜喪鬼(キソウキ)・艶鬼(エンキ)・食屍鬼(ショクシキ)は戦死だったという。蝎王は恩情をかけた千巧が死んだと知り、千巧の選択にいささか驚いた。「それから各門派の死体を収集中ですが、莫懐陽・范懐空・莫蔚虚(モーウェイシュー)が見当たりません」「莫懐陽の死体は鬼谷の外だ、范懐空は莫懐陽が殺している、莫蔚虚が行方不明だな」しかし蝎王は莫蔚虚など放っておけと言い放った。段鵬挙は薬人軍の威力に圧倒され、晋王もこれでたやすく大業を成せると喜んだ。しかも今回の正邪の戦で武林は大打撃、しばらく休養が必要になる。「これも毒菩薩が蝎王を紹介してくれたおかげだな」実は晋王は挙兵後、争いの絶えない掌門たちを始末するつもりだったが、一石二鳥になったという。結局、趙敬も利用したに過ぎないのだ。焦った毒菩薩は蝎王の顔色を伺ったが、蝎王は組み立てた琉璃甲を眺めながら次の手を考えていた。温客行はなかなか目を覚さなかった。するとふいに温客行の目から涙がこぼれる。温客行はその時、最後の挨拶に来た顧湘の夢を見ていた。周子舒は命の期限が迫っていた。そこで裏山にいる張成嶺(ジャンチョンリン)の元へ向かう。すると七爺(チーイェ)・景北淵(ジンベイユエン)と大巫(ダーウー)・烏渓(ウーシー)が顧湘と曹蔚寧を美しい場所に埋葬していた。「師父、七爺に尋ねられました、2人の墓碑に何と書けばいいのかと…」確かに顧湘はまだ婚儀を挙げておらず、正式な妻ではない。しかし周子舒は″曹夫人″と書いて欲しいと頼んだ。周子舒は温客行に酔生夢死(スイセイムシ)を飲ませて寝かせていた。「合わせる顔がない…成嶺、私に代わり老温の面倒を見てくれ、いいな?」「師父?どこへ行くつもりですか?」「…穏やかに暮らせると思っていたが、世をさすらうのが宿命らしい」しかし周子舒の様子がおかしいと気づいた烏渓がいきなり腕をつかんで脈を診てしまう。周子舒は慌てて手を振り払ったが手遅れ、烏渓は周子舒が釘を抜いてしまったと分かった。周子舒は英雄大会の前に釘を抜いていた。復讐を果たすためには武芸の腕前を回復しなければならず、大巫がくれた霊薬を飲んだという。「猶予は少ない、晋王が武庫を開けるのを阻止せねばならぬ…もう手遅れなのだ」しかしその時、張成嶺が神医谷の陰陽冊があると思い出した。「私の命を差し出します、陰陽冊を探しましょう!」「バカなヤツめ…ふっ、その気持ちだけで十分だ」つづく( ;∀;)ちょっと、アシャン殺すとかバカなの?www衝撃すぎてもう最終話どうでもいいんですけどwwww