玉昭令#3あらすじ
玉昭令 No Boundary Season 1第3話展顔(ヂャンイェン)の義母・江(コウ)夫人が屋敷に戻った。行方を探していた展顔は急いで駆けつけたが、夫人の様子は明らかにおかしく、部屋の中を荒らし回っている。「義母上、何をお探しですか?」「誰かと思えば″展捕吏″じゃない?…大した物じゃないの、気を使わないで」展顔は大人しく出て行ったが、江夫人の態度や口調はまるで別人だった。すると話を聞いた上官策(ジョウカンサク)が細花(サイカ)流に協力を仰ぐよう提案する。未だ怪事件の捜査に進展は見られず、劉家の次女もやはり昏睡状態で見つかっていた。しかも百文書房の息子の身体からは腐敗臭が漂い始め、幽族の仕業の可能性が高いという。一方、端木翠(ダンムーツェイ)は哀れな桃花の妖怪・紅鸞(コウラン)に同情し引き取ることにした。そのおかげでやっとまともな料理にありつけたが、そこへ温孤(オンコ)の折り鶴が戻ってくる。どうやら啓封(ケイホウ)府に幽族が現れたらしい。端木翠はあの傲慢な捕吏が頭を下げに来るかと思うと夜も眠れなかったが、さすがに待ちくたびれた。٩(๑≧ꇴ≦)۶ キィィィー!まだ来ないわ!まさか別の神仙に?…イヤイヤイヤ、そんなのいないし…するとついに啓封府の展捕吏が訪ねて来たと知らせが届いた。展顔は義母を救うため細花流にやって来た。主の導きがなければ渡れない端木(タンボク)橋、しかし展顔は巨大な木の精を振り切り、見事、草盧(ソウロ)へたどり着く。すると草盧では草木はもちろん、ありとあらゆるものが元神を持ち、人間の言葉を話していた。端木翠が現れた。展顔は潔く自分の見識が浅かったと認め、端木翠に従うという。そこで端木翠は3つの条件を提示した。「1つ…人族はあなた、幽族は私の管轄で、2つ…他の神仙に頼らないこと 3つ…3つ目は思いついたら言うわ」「はお、約束する、では行こう」すると端木翠は急に砂埃を巻き上げ、姿を消してしまう。↓「門主は啓封府へ向かったよ?急いで追いかけて!」展顔が啓封府に駆けつけると、ちょうど端木翠が江夫人に火術を放ち、妖気を追い出していた。すると元神を失った夫人はそのまま倒れてしまう。「これを飲ませて!温孤の薬よ!」端木翠は逃げ出した妖気を追って飛び出し、展顔も義母の世話を頼んで追従した。江夫人に乗り移っていたのは鏡妖だった。鏡妖は映した者の元神を奪って身体を支配、しかし用済みになって捨てられた身体は生ける屍になるという。「鏡は人の心を映し出す…鏡妖は人の心をもてあそぶわ、惑わされないでね」すると展顔は江夫人も他の被害者に共通する頬紅を購入していたと思い出し、天香(テンコウ)楼が怪しいと気づいた。端木翠は確かに鏡妖が天香楼へ逃げ込んだと教えたが、その前に露店で人形を買って欲しいという。誰もいない天香楼、鏡妖は商品の鏡で店内に陣を敷いていた。そこで端木翠は展顔にも対の人形を持たせ、さらに指にお守りの朱砂(シュシャ)をつけておく。「感謝してね」展顔には意味が分からなかったが、ともかく端木翠と一緒に鏡本体を探すことにした。端木翠は香炉の中に隠れている鏡本体を発見、法術を放った。驚いた鏡は外へ飛び出し、無数の鏡をぶちまけて展顔目がけて光を反射させる。あまりの眩しさに腕で目を覆う展顔、しかしその一瞬の隙に鏡も端木翠も消えてしまう。「端木門主?…端木門主!端木!」展顔が端木翠を探していると、ふいに後ろから端木翠が現れた。安堵した展顔だったが、なぜか急に端木翠が誘惑して来る。展顔は咄嗟に手で制止すると、指の朱砂が光って端木翠が吹き飛んだ。…(はっ!)前合わせが逆だ、それに腰の乾坤袋と人形の位置も逆になっている…そこで展顔は端木翠に商品の頬紅を勧めてみたが、やはり偽物だと確信した。偽物だと見抜かれた端木翠は鏡の中へ逃げ込み、展顔に襲い掛かった。すると突然、展顔の前に姿見が現れ、妖気を吸い込んで行く。{{{ぐはっ!揃いの人形でだましたな?!}}}その時、潜んでいた端木翠が飛び出し、吸い込まれた鏡妖を封印しようとした。しかし勢い余って姿見が割れ、店内に舞った頬紅でくしゃみをしているうちに逃げられてしまう。端木翠は展顔と偽物の様子を全て見ていた。しかし展顔は端木翠に迫られても動じず、冷静に偽物だと見抜き、なかなか見込みがあるという。「でもなぜ偽物だと分かったの?」「くしゃみをしなかったから…」「だから頬紅を嗅がせたのね」その時、隠れていた鏡本体が光を放って香炉めがけて飛んで来た。展顔は咄嗟に端木翠を守るため、図らずも抱きしめてしまう。「ぁ…他意はない、やむを得ずだ」端木翠は元神を奪われた被害者たちを温孤医院へ集めた。そこで温孤が法術で一時的に肉体を守ったが、一刻も早く元神を取り戻さなければ死んでしまう。しかし迷夢(メイム)に逃げ込んだ鏡妖を引きずり出すのは難しかった。展顔は自分たちが入れば良いと言ったが、端木翠は下手をすると永遠に戻れないと警告する。「あなたに入る資格があるかしら?鏡妖は心のしこりに寄って来るわ」「…人は誰しも心に傷がある」「決まりね、私の足を引っ張らないでよ?」「お互いにな」すると端木翠は展顔の腰につけていた対の人形を回収した。端木翠は展顔たちを連れて端木草盧に戻った。すると展顔は幽族の紅鸞が細花流にいると知って驚く。しかし紅鸞は事件とは無関係のため、幽族と言っても特に追求はしなかった。温孤は端木翠が持ち帰った香炉に法術をかけて鏡を出した。鏡の向こうは人の執着を映した鏡妖の世界、端木翠は心を奪われたら死が待っていると展顔を脅かす。「怖い?」「まさか、端木門主が一緒なんだ、君が連れて帰ってくれると信じている」すると端木翠は展顔に法術をかけて眠らせた。「信頼に応えないとね」そこで温孤は端木翠に鏡妖の術を退ける水を渡した。「外は任せてくれ、帰りを待ってる」「うん、すぐ戻るわ」端木翠は展顔の夢を頼りに鏡の世界へ入ると、温孤は曙の光で法陣を固めた。翌朝、司法星君・楊鑑(ヨウカン)が草盧に現れた。温孤は端木が鏡妖を追って迷夢に入ったと報告する。そこで楊鑑は鏡妖の運簿を確認、すると千年の修練を終えて来年には人形(ヒトガタ)を得ると分かった。「人間界で悪さをすれば全て水の泡だな…」ともかく楊鑑は端木が男と二人きりで情が芽生えることを心配し、温孤にしっかり見張るよう命じた。展顔は幼い自分が両親と幸せに暮らしている夢の中にいた。しかし端木翠に引き留められ、敷居をまたぐ前に我に返る。「これはあなたを狙った鏡妖の罠よ…足を踏み入れたら出られない」「…あの日、私は遊んでいて帰宅時間が遅れた、その日から私に親はいない」すると端木翠は人の心を捉えるのは己の悔恨や欲望で妖術ではないと言った。端木翠と展顔は鏡妖の手がかりを求め、迷夢にある天香楼へ向かった。すると朱雀大街で現実で昏睡している被害者たちを見かける。百文書房の息子は足が不自由で車椅子だったが、元気に飛び跳ねていた。箱入り娘の劉(リュウ)家の姉妹は人見知りだと聞いていたが、別人のように愛想が良い。その時、2人は江夫人を見つけた。江夫人は迷夢の中で優しい夫と仲睦まじく暮らし、喜んで展顔と端木翠を迎え入れた。そこで端木翠は自分を展顔の許嫁だと思っている江夫人に話を合わせ、一緒に婚礼の宝飾品を選ぶ。展顔はふと義母が子供たちにそろそろ身を固めるよう勧めていたことを思い出した。すると端木翠は江夫人の頭にあるかんざしに目を留める。「あ、これ?私の嫁荷(ヨメニ)なの、どうかしら?」江夫人は自分のかんざしを抜いて端木翠の髪に挿し、2人で散歩にでも行くよう勧めた。展顔と端木翠は庭へ出た。これは江夫人の心が反映された夢の世界、端木翠は江夫人が現実では広い屋敷で孤独なのだと気づく。「寂しいのね…女って自分を愛し、守ってくれる夫が欲しいのよ」「おう?なぜ分かる?」「月下老人に聞いたの、人間の流行本にも書いてあるし…まあ~お子ちゃまには分からないのよ」シ^ω^)ノシ☆バンバンヾノ。・ㅅ・)ノシその時、急に風が巻き起こり、端木翠がくしゃみをした。展顔は薄着の端木のため外套を脱ごうとしたが、端木翠が止める。「寒くない、ただ妙な匂いがするの」すると急に端木翠が展顔に抱きついた。「動かないで、鏡妖が心を探ってる、惑わされてはだめ…」端木翠は鏡妖が接近するのを待っていきなり法術を放った。しかし鏡妖は上手くかわし、隙をついて端木翠のかんざしを奪って逃げてしまう。「鏡妖は銅鏡の姿をしていた…攻撃もせず、かんざしだけ奪って行くなんて」2人は鏡妖を追って再び朱雀大街へ出た。{{{端木翠!細花流とは因縁がないのに、なぜ私の邪魔をする!}}}「江夫人のかんざしを奪った目的は何?!」すると鏡妖は迷夢に閉じ込められた人間たちを操り、2人を殺せと命じてしまう。端木翠は咄嗟に結界を張った。豹変した人間たちは結界に跳ね飛ばされたが、その時、展顔が百文書房の息子を助けようとして結界から飛び出してしまう。「もう大丈夫だ」しかし子供がいきなり展顔の胸を刺した。つづく( ๑≧ꇴ≦)キィャアー!私の展顔ががが!