長相思 シーズン1#3あらすじ
长相思 lost you forever第3話玟⼩六(ビンショウリク)の血のおかげで奇跡的に回復した神族の男。ようやく顔中を覆っていた包帯を外し、沐浴を済ませて身なりを整えた。すると男は端正な顔立ちで、粗末な装いでありながらどこか高貴さを漂わせている。多少、脚を引きずるものの、歩くのに不自由はないようだった。そこで小六は明日にでも出て行くよう言ったが、男は名前も行き場もなく、命の恩人である小六に仕えたいという。果たして男は記憶を失ったのか、ただ言いたくないだけなのか。小六はそんな訳ありの男にどこか共感し、医館に置くことにした。すると喜んだ麻子(マシ)と串子(カンシ)は自分たちのように男にも名前を付けてやってはどうかと提案する。「…その葉っぱを数えろ、何枚ついてる?」「17枚」「じゃあ今日からお前は葉十七(ヨウジュウシチ)だ」清水(セイスイ)鎮の郊外には九頭蛇の相柳(ソウリュウ)率いる辰栄(シンエイ)残党軍の陣営があった。西炎(セイエン)の五王は賞金首の筆頭である相柳を仕留めようと躍起になっていたが、相手は手強い。軒(ケン)は暗衛・鈞亦(キンエキ)の報告を聞きながら、確かに九命相柳は侮れないと警戒した。「大将軍・洪江(コウコウ)だけなら制圧できていたはずなのに…必ず始末して見せます!」「いや、殺すには惜しい」軒は相柳の手腕に目をつけ、自分に帰順させるよう命じた。そんなある日、老木(ロウボク)は麻子と恋仲の春桃(シュントウ)の家に結納を届けに行った。しかし父親は猛反対、一人娘の嫁ぎ先は自分の老後にも関わるという。「こんな結納で娘をやれるか!」すると老木は追い返されてしまう。十七は仕事覚えが早く、小六はこれで悠々自適の日々だと喜んだ。しかし麻子が縁談を断られたと知り、結納金を工面するため霊草を採りに行くと決める。霊草がある山奥は辰栄残党軍の縄張り、老木は危険だと止めたが、小六はただの薬草採りだと笑って出かけた。するといつの間にか十七が付けて来たことに気づく。小六は帰るよう命じたが十七は頑に一緒に行くと譲らず、結局、道連れになった。痒い所に手が届く十七のおかげで快適な山登りになった小六。やがて辰栄残党軍の領地を示す大きな岩が見えて来た。「ここから先には絶対に入るなよ?西炎に滅ぼされ、洪江の領地はここだけだ 軍律が厳しいらしいから残党軍を怖がることはない ただ九頭蛇の相柳は面倒だ、悪辣な手段も辞さないからな」小六は老木の受け売りで十七を散々、怖がらせて待たせることにした。すると運良く石ころにくっついた朏朏(フェイフェイ)の糞を見つける。実は希少な朏朏は人族に解憂獣(ゲウジュウ)と呼ばれ、貴人に高く売れた。「気をつけて!ここで待ってる!」「…待ちくたびれたら帰れよ!」小六が振り返ると心配そうに見送る十七の姿がある。しかし小六は自身の苦い経験から、永遠に待ち続けることなどできないと知っていた。朏朏の足跡は池のほとりで途切れていた。朏朏は若い娘の歌声が好きで、人の悲しみに寄り添うという。そこで小六は自分の前に罠の陣を敷き、哀愁ただよう情愛の曲を歌った。まさか自分の歌声が高台にいる九頭蛇にまで届いてしまうとは夢にも思わず…。(* ̄0 ̄)θ~♪相見相思ぅ~小六の歌を聞いた朏朏が巣穴からひょっこり顔を出した。すると小六の歌に導かれ、まんまと罠に掛かって出られなくなってしまう。しかし小六は自分を慰めに来てくれた朏朏の優しさに心を打たれ、陣を解いて逃すことにした。その時、巨大な鷲が朏朏目がけて降りて来る。小六は鷲に毒を投げつけ朏朏と逃げ出したが、鷲の主が現れた。「毛球(ケダマ)、だから言っただろう?人は信用ならぬと」↓フェイフェイと鷲の兄貴w木の上に仮面で顔を隠した銀髪の男がいた。驚いた小六は男にも毒を投げつけたが、毛球を倒せることはできても主には効果がない。小六は仕方なく朏朏だけを逃し、男に解毒薬を渡して許しを請うた。「こいつは西炎の太医の毒にも倒れなかった、驚いたな」「まぐれでできた薬だ、俺はただの町医者、子作りの手助けをしている」すると解毒した鷲が無事に目を覚まし、朏朏はあっけなく捕まってしまう。小六は捕縛され辰栄軍の臨時陣営に連行された。すると幕舎に放り込まれ、さっきの銀髪の男が現れる。小六は恐る恐る男の顔を見たが、その時、男の仮面が消えて素顔が現れた。…九命相柳だったのか…一方、十七は背負っていた荷物を降ろし、ひたすら小六の帰りを待っていた。相柳の配下が調べたところ、この男は確かに玟⼩六という回春堂の医者だった。しかしただの医者とは到底、思えない。「お前は何者だ?」すると相柳の目が怪しげに赤く光り、小六の首に氷刃を突きつけた。小六は怯えていたが、かと言って何とも答えようがない。実のところ小六にも自分が何者なのか分からないからだ。「俺はただ…」あの時、小夭(ショウヨウ)は川に映った自分の顔が次々と変わる様子を見て驚愕した『私の顔がない!顔を忘れたら元に戻れなくなってしまう!』「…俺はただの捨てられた者だ、身を守る力もなく、頼れる者もいない 帰れる場所もなく、天下をさすらっていたが、20年余り前、清水(セイスイ)鎮に住み着いた もし許されるなら生涯、ただの小六でいたい」小六の話を聞いた相柳はふいに殺気が消えて目の色が戻り、命が欲しいなら自分の配下になれと言った。「明日、答えを聞こう」その夜、阿念(アネン)は庭で酔い潰れた老桑(ロウソウ)に上掛けをかけている従兄を見かけた。「これじゃ哥哥が老桑に仕えているみたい」すると老桑が何かうわごとを言っている。「″王姫″…私の千年桑葚(ソウシン)はあなたに取ってあります、誰にも渡しません…」「ふふ、主思いなのは感心ね」一方、小六は縛られたまま相柳の幕舎の床に転がっていた。…十七は帰っただろうな、老木たちは心配しているだろうか…翌朝、十七はついに霊力を使って小六の行方を探し始めた。その頃、小六は相柳から答えは出たのか迫られ、まだ考え中だと時間を稼いでいた。「のどが渇いたな…」「…誰か」小六はようやく水が飲めると思ったが、噂通り相柳は容赦なかった。「鞭を打て、20回だ」小六は拷問の末、配下になると約束した。しかし条件があると言ったせいで、さらに20回も打たれてしまう。すでに背中は血で真っ赤になり、肉が裂けていた。「まだ条件があるのか?」「…これだけは譲れない、清水鎮からは離れない、承諾できないならここで殺してくれ」「いいだろう」その頃、十七は小六が反乱軍の陣営にいると突き止め、独り乗り込んでいた。相柳は小六が清水鎮で医者をすること認め、自分に必要な毒を調合するよう命じた。「必要な時には必ず命に従え…毒を作れなければ身体で償ってもらう まずは耳を切り落とそう、次は鼻を削ぐ」その時、配下が駆けつけ、侵入者だと報告した。つづく※字幕では毛球(モウキュウ)ですが、ずっと″けだま″と呼んでいたのでこのままでw