|
カテゴリ:星河長明 運命の妃と不滅の帝 全25話
星河长明 Shining Just For You 第1話 …天地開闢(カイビャク)より前のこと 混沌とした世に真師(シンシ)が現れる 不思議な力を持つ真師一族は俗世と隔絶し、謎に包まれていた その後、人族と羽(ウ)族が交互に大地を支配しながら争いが続き、夸父(コホ)族や河洛(カラク)族も巻き込まれてしまう しかし燹(セン)朝の末期、突如、ひとりの若き将軍が世に現れた 将軍は五族を統一、他に類を見ない王朝・晁(チョウ)を建て、今や鳥の飛来する場所すべてが晁の領土となる ただし夜北(ヤホク)と呼ばれる地だけが未だ晁に帰属せず、雄大な自然の中で7つの部族が争いを続けていた… 夜北には誰からも愛される朱顔(シュガン)公主・七海蕊(チーハイルイ)がいた。 七海蕊にはかけがえのない親友・葉凌霜(イェリンシュァン)がいたが、彼女は皆から″疫病神″と忌み嫌われ、父の大淵古・葉景清(イェケイセイ)まで娘を不吉だと言ってはばからない。 そんなある日、凌霜は父に封印を解いて欲しいと頼んだ。 「7歳の時に星辰(セイシン)の力を封じたでしょう?ずっと苦しかったの、早く解いて」 「もしや…また災いを予知したのか?」 「だから何?災いは勝手に起こるものよ?私は予知できるだけ! 私が疫病神なら占術師は?宮廷の欽天監(キンテンカン)は?疫病神なの?!」 「声が大きい!決して外では口にするな!今度、妄言を吐けば懲らしめるぞ?!」 年に一度の秋の大祭に夜北七部族が集結した。 大会で優勝すれば夜北一の勇士と称えられる。 しかし大会が始まろうとしたまさにその時、狼の王と崇められる巨大な雪狼(セツロウ)王が現れた。 会場は騒然、凌霜は七海蕊を逃したが転倒し、雪狼の標的となってしまう。 すると突然、見知らぬ男が現れ、雪狼王を蹴り飛ばし、凌霜を救った。 「姑娘(グゥニャン)、雪狼はそなたを狙っている、どうする?」 「だったら…あいつを殺す!」 「はお!実に勇敢だ!」 凌霜は護身用の短剣を抜き、無謀にも男と協力して雪狼に立ち向かった。 男は向こう見ずな娘に驚きながらも凌霜の短剣で雪狼を退治する。 しかし雪狼王は夜北の狼神、苗黎(ビョウレイ)王子は激怒して男に斬りかかったが、その時、軍隊が駆けつけ男を守った。 「私は晁の藍衣(ランイ)軍の統領・謝雨安(シャウアン)、婚姻の交渉に参った」 夜北七部族首領・七海震宇(チーハイシンウ)は使者を天幕の中へ案内することにした。 しかし狼神が殺された民は納得できず、このままでは夜北に天罰が下ると嘆く。 するとこれも疫病神である葉凌霜のせいだと罪をなすりつけ、生贄にして狼神の怒りを鎮めるべきだと訴えた。 謝雨安はよってたかって娘を責め立てる部族に呆れ果て、凌霜に晁の忠勇(チュウユウ)符を授けるという。 「受け取れば今後、そなたを虐げる者を我が晁の敵とみなす、生きるか死ぬか、自分で選べ」 凌霜は困惑して父や大王の顔色をうかがったが、思い切って忠勇符をつかんだ。 しかし緊張が解けたのか、急に倒れてしまう。 その夜、夜北は謝将軍のため歓迎の宴を開いた。 七海蕊はようやく目を覚ました凌霜を宴会に連れ出したが、踊りの輪に加わってしまう。 仕方なく独り酒を飲み始めた凌霜、そこへ恩人の謝雨安がやって来た。 「姑娘、ここの者は皆、そなたを疎んじているようだ、一緒に晁へ来ないか?」 「行かない、あなたのような偉ぶった人は苦手だしね、私に構わないで …どうせ運命は決まってる」 「生来の疫病神などいるものか、運命を切り開くのは自分だ」 「(はっ)そうね…ありがとう!」 すると凌霜は急に笑顔になってどこかへ行ってしまう。 界諸嬰(カイショエイ)は主(アルジ)が7枚しかない忠勇符の1枚を躊躇なく渡したことから、凌霜を見初めたと誤解した。 しかし謝雨安は晁の皇后が誰にでも務まると思うかと冷笑する。 「それより想い女に会わなくてよいのか?」 「″陛下″、ご存知でしたか…」 実は夜北の長公主・七海怜(チーハイリアン)は青蘅(セイコウ)という名で4年間、晁の都・天啓(テンケイ)で学び、界諸嬰と恋仲になっていた。 翌日、七海大王は晁との和親を快諾、長公主の七海怜を同席させた。 謝雨安は特別な結納品としてあらゆる美女を映すという神鏡を携えていたが、晁に迎えるのは長公主ではなく朱顔公主だという。 突然の縁談に七海蕊は動揺し、悲しみに暮れた。 凌霜は七海蕊を救うべく謝将軍の天幕を訪ね、自分が代わりに晁へ行くと申し出る。 「皇帝は占星術を重んじているとか、私は父に学び占星術に詳しいわ それに…私なら公主より陛下の歓心を買えます」 「そなたは幼少より災いを予言し、疫病神だと疎まれている 生き延びてこられたのは公主の後ろ盾ゆえ…かような娘が皇后に相応しいと?」 「天啓にまで私の悪い噂は届いていないはずよ?」 凌霜は晁の皇帝が残虐で嫁いだ者が皆、殺されると聞いていた。 しかし謝雨安は誤解だと否定し、婚姻は和親のためで、皇帝も暴君ではないという。 「とにかく…私の望みはただひとつ、阿蕊を守ることなの」 追い詰められた凌霜は差し入れの乳茶を謝雨安に勧めた。 すると茶を飲んだ謝雨安は急に立ちくらみを起こしてしまう。 凌霜は隠し持っていた短剣を謝雨安に突きつけ、朱顔公主を絶対に嫁がせないと脅した。 「解毒薬は私が持ってる、よく考えるのね」 その時、謝雨安が凌霜の腕をつかみ、呆気なく形勢を逆転させてしまう。 つづく ※このドラマも九州シリーズです 九州シリーズとは中国のファンタジー小説の作家たちが共通の世界観をベースに描いた物語 ちなみに6つの種族があり、今回の話に登場した人族・羽族・夸族・河洛族の他に魅族・鮫族があります お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.11 22:40:54
コメント(0) | コメントを書く
[星河長明 運命の妃と不滅の帝 全25話] カテゴリの最新記事
|