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カテゴリ:星河長明 運命の妃と不滅の帝 全25話
星河长明 Shining Just For You 第2話 晁(チョウ)の使者・謝雨安(シャウアン)に毒入りの乳茶を飲ませ、朱顔(シュガン)公主・七海蕊(チーハイルイ)との婚姻を諦めるよう脅した葉凌霜(イェリンシュァン)。 しかし謝雨安に呆気なく剣を奪われ、形勢は逆転してしまう。 「たった2時しか効かぬ離魂(リコン)草ごときで私が倒れると思ったか?! 晁に来たくば公主と一緒に宮中へ入るといい、思うに… ″陛下″はそなたに興味を示すだろう、出世できるよう励むのだな」 翌日、凌霜は夜北の外で七海蕊と合流、2人で逃げることにした。 恐らく夜北はこの縁談を利用して戦機を得るはず、生き延びるには逃げるしかない。 「路銀を取ってくる、まっすぐ山へ向かって、後を追うから」 「はお!」 しかし凌霜は銀子を手に天幕を出たところで苗黎(ビョウレイ)王子に捕まってしまう。 七海大王が狼神の怒りを鎮めるため、生贄として凌霜の処刑を認めたというのだ。 七海蕊はいつまで経っても追ってこない凌霜を心配し、夜北に戻った。 すると凌霜がまさに火あぶりにされようとしている。 七海蕊は苗黎王子が止めるのも聞かず凌霜のもとへ駆けつけ、短剣を自分の首に当てた。 「葉子(イェズー)が一緒じゃないと晁には嫁がない!葉子が死ぬなら私も死ぬ!」 そこへ騒ぎに気づいた夜北七部族首領・七海震宇(チーハイシンウ)がやって来た。 七海蕊は二度とわがままを言わない代わりに凌霜の解放を懇願、さすがに溺愛する娘の最後の頼みとあって、七海大王は処刑を中止した。 天幕で休んでいた凌霜が目を覚ますと枕元に文があった。 …葉子、元気にしているか?夜北に戻った、旧居にいる、私を覚えているなら明日、会いたい… 凌霜に書き置きを残したのは羽(ウ)族の四皇子・翼無憂(イーウーユー)だった。 キタワー!‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/››‹‹\( ´ω`)/›› 凌霜の父で大淵古(ダイエンコ)・葉景清(イェケイセイ)は密かに四皇子と接触した。 3年振りに夜北に現れた四皇子、実は今回も星流(セイリュウ)石が目的だという。 「3年前、石のありかを黙っていたのは夜北を羽人と晁の戦に巻き込まぬためか?」 四皇子は星流石を手に入れ瓊華槍(ケイカソウ)を修復し、羽人の主となって反旗を翻すと決意していた。 しかし星流石は真師(シンシ)が残してくれた神物、葉景清はその所在はずっと不明だと否定する。 「気の済むまでお探しください」 一方、七海怜(チーハイリアン)は生母が埋葬されている苦淵(クエン)海に界諸嬰(カイショエイ)を呼び出した。 「君が夜北の長公主だったとは驚いたよ」 「本当は天啓(テンケイ)を離れる前に話すつもりだった…私も驚いたわ、あなたの姓が″界″だなんて」 七海怜は晁に嫁ぐのがなぜ長公主の自分ではなく朱顔なのか知りたかった。 すると界諸嬰から思わぬ理由を聞く。 「陛下は私たちの仲を知っておられた」 界諸嬰は2人で遠くへ逃げようと言ったが、七海怜は別れるしかないと冷たく突き放した。 「私たちは二度と会うことはない」 その夜、凌霜は自分の髪を切って父に渡し、別れの挨拶とした。 葉景清はこれからも琥珀石を肌身離さず持つよう命じ、その石が必ず危険から守ってくれると教える。 「決して外してはならぬぞ?」 葉景清は思わず手を伸ばしたが、結局、娘を抱き寄せることができなかった。 「凌霜…父として申し訳なく思っている」 すると凌霜は最後に叩頭して天幕を出た。 凌霜が荷物をまとめていると翼無憂が会いに来た。 翼無憂は一緒に逃げようと訴え、凌霜をずっと守ると誓う。 しかし凌霜は拒み、できることなら七海蕊を連れ去って欲しいと嘆いた。 「阿蕊が幸せなら私は死んでもいいの」 翌日、七海蕊は晁へ嫁ぐため、凌霜と共に夜北を出発した。 七海蕊は隙があれば凌霜ひとりでも逃げるよう促したが、凌霜は一生、七海蕊から離れないという。 「でも考えたの、私が嫁げば怜姐姐は想い人と結ばれる 私には恋なんて無縁だし、誰に嫁いでも同じよ」 実は七海蕊は3年前に出会った翼無憂に淡い恋心を抱いていた。 しかし翼無憂にとって当時の自分はただの子供にしか見えなかっただろう。 「私の成人した姿を見せたかった…」 すると道中、一行の前に突然、羽人が現れた。 仮面をつけた翼無憂は空中を自在に飛び回り、兵士を蹴散らして公主の車へ舞い降りた。 「葉子!逃げるぞ!」 「阿蕊を!早く!」 凌霜は咄嗟に七海蕊を翼無憂へ託して逃した。 すると謝雨安が弓矢を構え、背後から羽人を狙う。 驚いた凌霜は車から飛び出し、思わず謝雨安を突き飛ばして阻止した。 「阿蕊を傷つけたら絶対に許さないから!」 その頃、皇宮では欽天監(キンテンカン)の監正(カンセイ)・界海天(カイカイテン)が皇帝を心配していた。 「夜北の星に不吉な予兆が見える…晁の建国以来、初めての苦難が始まるかも知れぬ」 界海天は交戦的で内紛が絶えない夜北が婚姻ごときで安逸をむさぼるとは思えなかった。 「誰か!伝令を…」 すると界天海は皇帝の許可なく主力部隊の藍衣(ランイ)軍を秋嵐(シュウラン)海へ向かわせてしまう。 公主を逃亡させた凌霜は捕縛され、晁の軍営に連行された。 すると出迎えた将兵たちが謝雨安に一斉に拝礼、凌霜はようやく使者の正体が皇帝・彧修明(ユーシューミン)だと知る。 「この大嘘つき!地獄へ落ちろ!」 激高した凌霜は思わず皇帝に噛み付いたが、彧修明は歯牙にもかけなかった。 皇帝の側近で羽衛(ウエイ)の女統領・冷天曦(レイテンギ)は実は羽人だった。 彧修明は帰路で羽人と出くわしたと話し、冷天㬢と同じ″鶴雪(カクセツ)″だったと教える。 「…羽人の精鋭だろう、何者だ?」 「存じません」 一方、雪山では翼無憂が七海蕊を連れて追っ手から逃げていた。 しかし崖に追い詰められ、翼無憂は体力が回復しないまま再び七海蕊を抱き上げて飛び上がる。 その時、射者隊が放った矢が翼に命中した。 七海大王は晁軍が秋嵐海に向かっていると知った。 七部族が一枚岩ではないのは承知だが、娘を犠牲にして得た戦機を逃すわけにいかない。 「七部族を集結させよ、この劣勢さえ覆せば夜北は苦境を脱すると伝えるのだ」 こうして藍衣軍は道中、夜北の七海部の奇襲に遭い全滅、生き残ったのはわずか31名だった。 界諸嬰は公主を取り逃してしまったと報告、罰を請うた。 しかし皇帝はそれより芳華(ホウガ)鏡の行方が心配だという。 「まだ公主がお持ちかと…」 「必ず手に入れろと命じたはずだ」 すると界諸嬰は拝命して直ちに捜索に戻った。 その頃、凌霜は高熱を出し、軍医の治療を受けるもなかなか回復しなかった。 すると同じ天幕に深手を負った本物の謝雨安将軍が運ばれてくる。 「藍衣軍もここまでか…仲間の骨さえ拾えぬとは…」 つづく ※鶴雪=飛翔術を用いる羽族の武人 ( ゚ェ゚)無憂たちが洞窟に隠れているシーンはカットされてますね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.10 21:30:00
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