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カテゴリ:星河長明 運命の妃と不滅の帝 全25話
星河长明 Shining Just For You 第12話 天妃・冷天曦(レイテンギ)が目を覚ますと白露(バイロウ)こと葉凌霜(イェリンシュァン)が付き添っていた。 白露の話では昔かじった医術が役に立ち、天妃の発作を鎮められたという。 すると天妃は侍女・小謝(ショウシャ)を下げ、事情を説明した。 冷天㬢は羽(ウ)氏が晁(チョウ)皇に贈った鶴雪(カクセツ)だった。 しかし羽氏を裏切った場合、旧主の″月噬(ゲッセイ)の術″で力を制御されてしまうという。 「分かっていたわ、いつかこの日が来ると…でも後悔はない 発作が起きても静かに旅立てたらいい、陛下に見苦し姿を見られたくないから」 白露は天妃の皇帝への深い愛情に感銘を受けながら逐幻(チクゲン)宮をあとにした。 すると道すがらふいに皇帝が現れ、白露に褒美を下賜してさっさと帰ってしまう。 (」゚ロ゚)」<陛下ぁぁぁぁ~!これ何です?! 実はそれは皇帝手作りの″麒麟牙(キリンガ)牌″で、皇宮内を自由に動ける通行証だと侍衛・凌雲(リョウウン)が教えてくれた。 本来は腹心の侍衛しかもらえず、天妃も7年仕えてもらえたという。 「私など統領になってからだ、白大人(ダーレン)は特別、目をかけられているんだな」 一方、羽族の四皇子・翼無憂(イーウーユー)は久しぶりに瓊華槍(ケイカソウ)を手にした。 羽族が建国した際、全ての羽人が認めた神器で、これを持つ者だけが羽人に命を下せるという。 しかし象眼の星流(セイリュウ)石を長羽(チョウ)の戦で紛失し、修復したいと願いつつも石は見つかっていなかった。 彧修明(ユーシューミン)は天妃の発作を解いた白露と羽人の関係を疑った。 そこで白露が3日に一度の報告で参内した折、足止めしてそれとなく探りを入れる。 実は彧修明は羽人との戦で四皇子・羽臨空(ユーリンコン)を取り逃していた。 「夜北は羽人の地と近い、七海蕊(チーハイルイ)を連れ去った羽人が羽臨空やも…」 白露は確かに七海蕊の想い人が羽人だったが、誰かは知らないと誤魔化した。 「陛下…気分がすぐれないのでこれで失礼します」 白露が何か隠していることは明白だった。 そこで彧修明は暗衛統領・風隠(フウイン)に鶴雪の調査を寧州と夜北の境界線から着手するよう指示する。 「それから白露の身を守ってくれ、いかなる危害も加えさせてはならぬ 常に行動を把握しておきたい…くれぐれも目を離すな」 こうして風隠の配下2人が白露の監視を任された。 白露は雲紋(ウンモン)の助言に従い、法陣の中心を探すため夜の眠師橋(ミンシキョウ)に行った。 すると池の中から何か青く光るものを発見、池の底に中心があると分かる。 白露は早速、池に飛び込んだが、理由を知らない密偵は自害したと誤解して大騒ぎになった。 「私は陛下に連絡を、お前は白大人を助けてくれ!」 池の底に青く光る石碑があった。 白露は息が続かなくなって仕方なく池から上がったが、そこへ皇帝が駆けつける。 驚いた白露は天妃の薬のために水草を探していたと嘘をつき、ちょうど水面に上がってきた密偵に気づいた。 「そうよね?哥哥?」 彧修明は無様な身なりの白露に自分の外套をかけてやったが、″哥哥″と親しげに呼ばれるのも悪くない。 (  ̄꒳ ̄)<哥哥とは誰のことだ? (*^ꇴ^)b<もちろん色男のことです (″ ̄꒳ ̄)<朕もいい年、色男どころではないがな (* ゚ェ゚)<はい?私を尾行していた人のことですけど… すると皇帝は不機嫌そうに帰ってしまう。 (」゚ロ゚)」<陛下、この衣は洗ってお返ししま~す! 居所に戻った白露は早速、雲紋に質問した。 「もしかして封印の中心って水の中で青い光を発するもの?眠師橋で見たの」 しかし雲紋は憶測など無意味だと冷たい。 白露は仕方なく自分で封印を解く方法を考えることにしたが、それ以来、雲紋は鏡に姿を見せなくなった。 一方、夜北では越州への移住が4日後に迫っていた。 しかし民の信頼を失った青蘅(セイコウ)公主・七海怜(チーハイリアン)は未だ民を説得できずいる。 諸嬰(ショエイ)は仕方なく民に荷物をまとめ始めるよう命じたが、反発する夜北の民と一触即発になってしまう。 すると七海怜が現れ、どんな勅命を受けようと自分は夜北の民だと訴えた。 そもそも祖先の故郷は現在の潦陽(ロウヨウ)、戦で家を失い東へ移ったに過ぎないという。 「故郷は土地じゃない! あなたが、私が、そして皆が生きている限り、夜北は記憶の中に刻まれた故郷なの! …支度を急いで、道のりは長いわ」 公主の言葉を聞いた民たちはようやく納得し、移住を受け入れた。 寝る間も惜しんで考え込んでいた白露はついに封印を解く方法を思いついた。 すると端木彦(タンボクゲン)が欽天監の祝日について相談にやって来る。 聖寿(セイジュ)節は皇帝の生辰、建国以来、3日間は官署を休んで明かりを灯し祝ってきた。 「そうなの、じゃあ3日間、お休みにしましょう」 白露は聖寿節の買い出しを理由に皇宮を出た。 しかし密偵に尾行されているため、しばらく買い物を続けてから見月(ケンゲツ)楼へ立ち寄ることにする。 密偵はてっきり白露が疲れて一休みすると誤解、自分たちも向かいの店で腹ごしらえすることにした。 凌霜は天妃の発作と翼無憂に関係があると知り、月噬について知りたいと懇願した。 始めは知らない方が良いと行った翼無憂だったが、葉子(イェズー)の頼みでは断れない。 「鶴雪は訓練を受ける前、主に忠誠を誓い、月噬の印を受ける ほんの警告のつもりだったが…」 「翼無憂って本名なの?数日前に彧修明に聞かれたの 阿蕊を連れ去った羽人は″羽臨空″なのかって…だから訪ねたのよ」 翼無憂は昔のことだと認め、凌霜と同じ流浪の身だと釈明した。 すると凌霜は姓がなんであれ、翼無憂は夜北で出会った友に変わりないという。 「ともかく見つからないように気をつけて」 その話を回廊にいた棠縁(トウエン)が聞いていた。 暗衛の2人が露店で麺を食べていると白露が現れた。 「哥哥、ついて来るなら荷物くらい持って」 一方、琴師の棠縁は買い物に出かけるふりをして密偵と接触した。 「郡主、何か収穫が?」 「調べはついた、見月楼の公子こそ我らの尋ね人だったわ」 そこで棠縁は寧州にいる父に天啓(テンケイ)に来て自ら同盟の交渉をするよう伝言を託した。 あれから毎日、眠師橋を調べてきた白露。 月夜の今日こそ封印を解いてみせると意気込んだが、今や雲紋は返事もしてくれない。 一方、配下の失態に頭を痛めた風隠は自ら白露を見張った。 白露は今日もまた買い物へ出かけ、昨夜は遅くまで衣を作る準備をしていたという。 「毎晩、眠師橋に行っています、何かを描いている時も…」 そこで彧修明はその夜、自ら眠師橋へ出向いた。 白露が封印を解く準備していると、思いがけず皇帝が現れた。 彧修明は自分の生辰祝いの準備と見せかけて白露が怪しい薬材を買い集めていたと知り落胆したが、白露は例の任務の件だと釈明する。 すると白露は法陣に粉薬をぐるりとまいてその時を待った。 しかし池にあるはずの封印に変化はない。 その代わり池から大蛇が現れた ↓シャーッ! ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ 「あっ…あれが真師?」 「んなわけあるか!」 大蛇が2人に襲いかかって来た。 彧修明は咄嗟に白露を突き飛ばして逃し、独りで大蛇の口を押さえる。 そこで白露は護身用の短剣を取り出したが、その時、皇帝の手首の傷が癒合する瞬間を目撃して呆然となった。 「ぼんやりするな!早く刺せ!」 「お、おう!」 白露は皇帝の怒号で我に返ると大蛇を刺した。 彧修明は大蛇が怯んだ一瞬の隙に白露の短剣を奪い取って大蛇の首元を切り裂くと、たまりかねた大蛇は池の中に姿を消す。 そこへようやく陵雲と風隠が駆けつけた。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)皇帝がいちいちおじいちゃ…ゲフンゲフンw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.24 22:02:50
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