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カテゴリ:星河長明 運命の妃と不滅の帝 全25話
星河长明 Shining Just For You 第14話 越(エツ)州大都護の座を奪われ、諸嬰(ショエイ)に宣戦布告した夏陽(カヨウ)城の左近天(サキンテン)。 諸嬰は進路変更を余儀なくされ、危険と知りながら夜沼(ヤショウ)を通り抜けると決めた。 それが唯一の活路だと知った青蘅(セイコウ)公主・七海怜(チーハイリアン)は民を説得し、密かに葉子(イエズー)が教えてくれた土伯(ドハク)を探そうとする。 一方、寧(ネイ)州では雪(セツ)氏が羽(ウ)氏との縁談を公表し、天啓(テンケイ)に留まる翼無憂(イーウーユー)の耳にも届いた。 「相手にするだけ面倒だ、放っておけ」 雪宣京(セツセンキョウ)は痺れを切らし、再び見月(ケンゲツ)楼を訪ねた。 婚姻は羽族復興のためで、そもそも羽氏と雪氏は婚姻を結ぶ予定だったと訴える。 「確かに雪氏の郡主は兄の許嫁だった、本来またとない良縁だったものを… 時勢が変わり兄はこの世を去って私も姓を変えた」 翼無憂はそれより宮中に″密偵″を送り込んで探ってはどうかと提案した。 しかし雪宣京は天妃しか寵愛されていない後宮に娘を入れても無駄だと困惑する。 すると翼無憂は実は天妃がかつて自分の奴婢だった冷天㬢(レイテンギ)だと明かした。 「羽衛として潜り込ませ晁(チョウ)皇を見張らせていたが、羽族を裏切って妃となったのだ 私の策に乗る気があるなら冷天㬢は排除しよう」 雪宣京は娘に後宮入りを命じた。 しかし棠縁(トウエン)こと雪嵐微(セツランビ)は猛反発、四皇子が自分との婚姻を回避し、叛徒も排除できる巧妙な策だと気づく。 「なんと無礼な!…彼は人族の女子に執着しています 意中の相手である欽天監(キンテンカン)の白露(バイロウ)を消してください そうすれば翼無憂もあきらめがつくわ!」 雪宣京は娘の剣幕に困惑しながら、後宮入りを断念するしかなかった。 白露こと葉凌霜(イェリンシュァン)は懲りずに書物に記された符文を研究していた。 すると眠師(ミンシ)橋にあった法陣とよく似た絵を発見、しかし雲紋(ウンモン)は全く別物だと教える。 「書に描かれているのは時を操る″歳正(サイセイ)法陣″で、眠師橋の法陣とは違う」 「時を操る?…つまり過去に戻れるのね?」 白露はこの符文で七海蕊(チーハイルイ)の行方が分かると喜んだが、雲紋は封印法陣が不完全な上、星辰力を使えない白露では叶わぬ夢だと戒めた。 そこで白露は自分の封印を解く方法を研究、雲紋の警告を無視して無謀にも実践し倒れてしまう。 白露が目を覚ますと翼無憂がいた。 「え?!なぜここに?!」 驚いた白露は誰かに知られたら大変だと慌てたが、翼無憂は気づかれていないと安心させた。 「どうして倒れていた?ここで死ぬつもりか?…私なら君の力になれる」 「それは無理よ、だって私の封印を解けるのは父さんだけだもの」 実は葉景清(イェケイセイ)は死に際、翼無憂に娘の封印を解く巻物を託していた。 しかし複雑な符文のため解読するまで渡せないという。 「星辰力が満ちる日でないと封印は解けぬ、それがいつなのかまだ不明なのだ」 「自分で占えるわ」 「少しは私を信じてくれないか?」 すると翼無憂は封印を解くべき日が来たら教えると言って帰ってしまう。 樊家の放蕩息子・樊征(ハンセイ)は父に朗報を届けた。 兄が懇意にしている見月楼の女琴師から得た情報によれば白露が羽人と通じているという。 樊如晦は樊平(ハンヘイ)に懇意にしている女子がいることが引っかかったが、まず詳細を調べて手はずを整え、あの妖女をひねり潰してやると息巻いた。 その頃、青蘅は楚夜(ソヤ)たちと一緒に土伯を探していた。 しかし夜沼は霧に覆われ、ぬかるんだ道には毒虫も多く、土伯探しは困難を極める。 やがて青蘅たちは何者かに追われて拓けた荒野に追いやられた。 すると突然、地響きと共に地面が裂けてしまう。 青蘅は割れ目に落ちたが、駆けつけた諸嬰が引っ張り上げた。 「土伯の仕業かも…」 青蘅は裂け目に塩をまき、自分たちの塩の7割を献上するので安全に通過させて欲しいと訴えた。 土伯から返答はなかったが、地割れが元に戻る。 「土伯の話は葉子が教えてくれたの、これで夜沼は安全よ」 しかし野営に戻ってみると夜北の民が消えていた。 青蘅たちの留守中、夜北の長老の1人・洛無衣(ラクムイ)が夜北に帰ると騒ぎ出した。 実は洛無衣は左近天の内通者で、副将・成淵韜(セイエントウ)が応戦するも民と大半の兵を連行されてしまったという。 「2000余りの兵は融雪波(ユウセツハ)に退去を…」 一方、天啓では樊如晦が欽天監で動きがあったと報告を受けた。 しかし皇帝に羽人と白露の密会現場を見せても情をかけるかもしれない。 「この密会を絶対に許せぬ者に登場してもらう」 白露が居所に戻ると翼無憂が待っていた。 翼無憂は頑固な白露を心配し、無理に封印を解けば二度と目覚めない可能性があると警告する。 「それでも解くわ」 「葉子…」 その時、白露は足音に気づいて翼無憂を逃した。 翼無憂は庭園で冷天㬢に見つかったが、冷天㬢は旧主を見逃す。 しかしこれが動かぬ証拠となり、天妃は白露を捕縛して皇帝の前に引っ立てた。 白露はあくまで旧友と昔話をしていただけだと釈明した。 しかし皇帝にそんな弁明が通じるはずもなく、彧修明(ユーシューミン)は凌霄焔火(リョウショウエンカ)という術は何か、なぜ天妃の月噬(ゲッセイ)を解く術を使えるのかと迫る。 「一体どれだけのことを隠しているのか?」 「まさかそのことで陛下のお心を煩わせていたとは…しかしお答えしかねます」 「天牢送りになってもいいと?」 「…仰せのままに」 一方、諸嬰は夜北の民を救うため単身で乗り込むと決意し、青蘅に伝えることにした。 するとちょうど青蘅から柴刈りを命じられた楚夜たちが戻って来る。 「しまった!」 その頃、青蘅は城門で左近天と対峙、民を解放するよう説得していた。 しかし左近天は諸嬰の命と引き換えだと譲らず、拒むなら夜北の民10人を見せしめに殺すという。 そこへ諸嬰が現れた。 諸嬰は条件を飲み、自分の命を差し出すと伝えた。 しかし左近天もさすがに皇帝が任命した大都護に手を出すわけにいかず、ひとまず2人を収監する。 「なぜ来たの?」 「来るに決まっているだろう?」 すると青蘅はなぜあの日、夜沼に来たのか聞いた。 諸嬰は何事も周到な青蘅のこと、現地へ行くと踏んでいたという。 「ごめんなさい、あなたを道連れにして」 「約束しただろう?生死を共にする覚悟だと…」 これまで頑なだった青蘅は諸嬰の深い愛情に絆され、ようやく素直になった。 そんなある日、皇帝がめまいを起こして倒れた。 天妃は神鏡の力が影響していると気づき、病を治すためにも真師(シンシ)を探し出さねばならないと焦る。 すると陵雲(リョウウン)が白露に治療を頼もうと提案したが、皇帝に拒否されたと伝えた。 「白露が娘娘に施した治療法が効くのでは?」 白露の牢に天妃の侍女がやって来た。 天妃が白露に皇帝の診療をさせるため釈放するという。 「白大人、行きましょう」 つづく ( ̄▽ ̄;)夜北の話がちょっと負担になってきたw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.26 22:57:17
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