|
カテゴリ:七時吉祥(シチジキッショウ) 全38話
七时吉祥 Love You Seven Times(全38話) 第11話 策を弄して愛する祥雲(シャンユン)を手に入れようとした寧(ネイ)王・修茗(シゥミン)。 しかし婚儀を目前にして全てを知った祥雲は深く傷つき、去ってしまう。 修茗は激しく動揺し、殿内に戻ると発作を起こした。 太監は薬を飲ませ、身体に毒となる香袋を諦めるよう訴えたが、修茗は祥雲手作りの香袋を決して放さなかった。 入内した祥雲が急に実家へ戻ってきた。 事の顛末を聞いた宋勤文(ソンチンウェン)は娘を陸長空(ルーチャンコン)の下へ逃がすことにしたが、祥雲は両親を残しては行けないと拒む。 「私を見くびるな、まだ寧王の天下になったわけではない 私に考えがある、明日、参内して寧王を足止めする」 宋勤文は娘に通行証を渡し、祥雲が都から脱出すれば憂なく寧王と渡り合えると強がった。 しかし神仙の記憶がある祥雲は自分のせいで宋家を失うことなどできないという。 「寧王は病弱で一緒にいるのは数十年、私にとっては一瞬のことなの だから私を留まらせて!」 「いいからお前は長空のところへ行きなさい、そして寧王の罪を公にしてくれ 父母には何も起こらない、心配するな」 その頃、ふもとの町へ買い物に出た鶯時(オウシ)と紫輝(シキ)は寧王と宋祥雲の婚儀を知らせる皇榜を見た。 祥雲の想い人は陸長空だったはず、紫輝は恩人の身に何か起こったのだと気が気でない。 すると鶯時が心配なら会いに行って来いと背中を押した。 翌朝、宋勤文は朝議に乗り込み、寧王が皇帝に毒を盛っていると告発した。 調べたところ″屠夫(トフ)″という毒で、徐々に意識を失い、死に至るという。 「長く服用すれば髪に毒素が溜まり、すぐ分かるとか、どうか侍医に調べさせてください」 皇帝はすでに毒で朦朧としていたが、藁にもすがる思いで太監に許可を出した。 しかし鄭(テイ)侍医は毛髪からも服用している薬からも毒が検出されないと報告し、さらに寧王が皆の前で自ら皇帝の薬を飲み干し、潔白を証明する。 宋勤文は寧王がすでに手を打っていたと知り呆然、死をもって罪を償うと嘆願した。 「陛下を守れなかった私の責任です…」 祥雲は後ろ髪を引かれる思いで城門を出た。 するとちょうど都に到着した紫輝と再会する。 紫輝は元気そうな恩人の姿に安堵、祥雲が鈴を失くして呼び出せなかっただけだと分かった。 その時、官兵が駆けつけ、祥雲を引き止める。 「宋統領が寧王殿下に無実の罪を着せました 寧王殿下から伝言です、宋統領は誰かに騙され誤解していると… 罪を認めるよう説得して欲しいとのことです」 祥雲は父の言葉を思い出した。 …寧王は狡猾だ、城門を出たらどんな知らせを聞いても決して戻るな… しかしみすみす両親を見殺しにはできず、祥雲は紫輝に文と手巾を渡し、必ず長空に届けて欲しいと頼んで引き返してしまう。 宋勤文と婉娘(エンジョウ)は刑察(ケイサツ)司に投獄された。 寧王は祥雲に恨まれるのを恐れて自分たちを殺せないはず、そこで2人は娘の足枷にならぬよう隠し持っていた毒を飲んでしまう。 祥雲が刑察司に駆けつけると修茗が待っていた。 その時、ちょうど牢から両親の亡骸が運び出されてくる。 祥雲は恐る恐る2人の死に顔を確認すると、あまりの衝撃で意識を失った。 一方、紫輝は急ぎ陸家軍の軍営に到着、霊力を使い果たして石に戻ってしまう。 しかし運良く胡(コ)統領が天幕の前に置かれた文と手巾を発見し、長空に届けた。 手巾を見た長空は祥雲からの知らせだと気づいて文を確認、その内容に愕然となる。 もはや一刻の猶予もなかった。 長空は小隊だけで一足先に都へ向かうと決め、胡統領は気づかれないよう大軍を連れてあとから追うことにする。 するとやっと人像(ヒトガタ)に戻った紫輝が現れた。 「陸将軍!陸将軍!俺だよ俺~!」 その夜、祥雲はようやく目を覚ました。 付き添っていた修茗は安堵したが、自分に向けられた祥雲の激しい憎悪に胸を痛める。 「そなたの大切な人を殺すわけない、助けようとしたのに止められなかった…」 すると侍女・翠碧(スイヘキ)がやって来た。 翠碧は寧王の計らいで宮中に移り、これからも祥雲のそばにいられるという。 しかし祥雲は両親の次は翠碧を使って脅すのかと怒りを募らせた。 「そうでないと言えば信じてくれるのか?」 「なら長空は?」 「…これは私と陸長空の戦だ、決して負けられない 婚礼の日に奴が現れたら生きては帰さない、3日後には予定通り婚礼を行う」 (๑•̀ㅂ•́)و✧<負けられない戦いがある! 長空たちは都に到着、今にも初雪が降りそうな寒さになった。 すると紫輝から連絡をもらった鶯時が隠れ家に駆けつける。 軍で育った鶯時は自分も加勢すると嘆願、紫輝は自分が必ず鶯時を守ると約束した。 そこへ長空の旗揚げを知った第1皇子が現れる。 第1皇子はすでに修茗が父皇を操り、陸家を陥れた証拠を全て集めていた。 それぞれの思惑が交差する婚礼前夜。 思い合う鶯時と紫輝は共に戦うことを選び、祥雲はかんざしをにぎりしめながら愛する人の無事を願う。 しかし修茗の碁盤はたった1つ残った白い石を黒い石が包囲していた。 一方、すでに手筈を整えた長空は長命玉を握りしめながら、最終確認に余念がない。 …李修茗、祥雲と天下を盾にすれば私はお手上げだと思ったか?… 翌朝、祥雲は花嫁衣装に身を包み、最後に長空からもらったかんざしを自分で髪に挿した。 「もうすぐ刻限ね…」 つづく ( ゚ェ゚)寧王のファンデが濃すぎる件w お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.02 07:49:54
コメント(0) | コメントを書く
[七時吉祥(シチジキッショウ) 全38話] カテゴリの最新記事
|