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カテゴリ:星河長明 運命の妃と不滅の帝 全25話
星河长明 Shining Just For You 第22話 …晁(チョウ)皇・彧修明(ユーシューミン)は朱顔(シュガン)公主ではなく白露(バイロウ)こと葉凌霜(イェリンシュァン)との縁談を希望し、夜北(ヤホク)と和親を結んだ こうして凌霜は七海蕊(チーハイルイ)と父の命を守り、心置きなく彧修明に嫁いで行く その様子を翼無憂(イーウーユー)が裏山から密かに見つめていた… 一方、現世では雲紋(ウンモン)と青蘅(セイコウ)公主・七海怜(チーハイリアン)が2人の帰りを待っていた。 ただし白露が過去を変えることに成功すれば、白露と関係の深い2人にもそれなりの影響が出る。 もし計画が失敗したら全ては元通り、過去で起こったことは2人だけの記憶に留まる。 「最大の問題は氷玦(ヒョウケツ)が足りるかどうか 陛下が同行したせいで予定が狂った、法陣が持つといいが」 …凌霜は晁軍の軍営に到着 しかし翌朝、恐ろしい予知夢を見て飛び起きる 嫌な予感は的中し、天幕を出た凌霜は変わり果てた姿の七海蕊と対面した 『どうして…阿蕊!』 決して一枚岩ではなかった夜北七部族 晁国との和親を快く思っていない黒水(コクスイ)部がこの機に反乱を起こし、七海部を襲撃していた 七海蕊は逃げ遅れ、晁軍が平定に駆けつけるも間に合わなかったという… 宮中はすでに日が落ち、ついに氷玦も尽きた。 その時、法陣が解け、彧修明と白露が戻って来る。 しかし白露は激しく動揺し、もう一度、過去へ戻ると暴れ出した。 彧修明は過去を変えても運命は変えられないとなだめたが、白露に激しく拒絶されてしまう。 「もう行って…」 翌朝、青蘅は白露を訪ね、七海蕊への執着を手放すよう説得した。 しかし白露の表情は硬いまま、納得できないのだろう。 「また会いに来るわ…生き残った私たちは前を向いて歩かねば、それが大切よ」 白露の腕にはあざができていた。 雲紋は天に逆らい過去に戻った反噬(ハンゼイ)だと明かし、繰り返せばやがて異なる記憶に苛まれて心を病んでしまうと警告する。 「そんなの怖くない、放っておいて、あなたにはもう私なんて必要ないでしょう?」 実はその頃、彧修明は白露より重い反噬に苦しんでいた。 彧修明は雲紋を呼び、腕のあざを見せた。 「それは″時遡(ジソ)の回廊″の反噬です 陛下は真師(シンシ)の加護を受けた御身ゆえ、強い反応が出たのかと… 心を病む恐れもあります、まだ1度だけなのでその程度ですが、繰り返せば精神が崩壊します」 しかし頑固な白露のこと、無茶をするのは目に見えていた。 翼無憂は白露に頼まれて氷玦を探した。 しかし誰かが買い占めて市場から消えたと分かり、仕方なく白露を見月楼(ケンゲツロウ)に呼んで事情を話す。 「こんな芸当ができるのは天啓(テンケイ)で1人しかいない」 「彼ね…」 「あの男のそばにいたら君は不幸になる」 「心配はいらない、自分が決めたことよ」 すると白露は次から別の使いを来させると言って帰ってしまう。 それ以来、白露はまるで取り憑かれたように氷玦の発掘場所を探し始めた。 七海蕊の死を隠したせいですっかり白露に嫌われてしまった翼無憂こと羽臨空(ユーリンコン)。 そんなある日、寧(ネイ)州の大都護・雪宣京(セツセンキョウ)が再び見月楼に現れた。 雪宣京は羽氏と雪氏の縁談をあきらめた様子だったが、今度は同盟を結びたいという。 「羽氏の地盤だった麝雲(シャウン)を返還しましょう」 すると翼無憂は太宰・樊如晦(ハンジョカイ)を酒楼へ呼んで欲しいと頼んだ。 棠縁(トウエン)こと雪嵐微(セツランビ)は身ごもったことを父に隠していた。 雪宣京は計画を変えた娘の思惑が良く分からなかったが、嵐微は四皇子と樊如晦が手を組めば見返りを得られると助言する。 「両家の同盟が成立したら私は見月楼を出ます…天啓でまだ大事な用があるので」 その夜、早速、樊如晦が見月楼に現れた。 樊如晦は天啓の貴人が集まる酒楼が羽族四皇子の店だとは知らなかったという。 「私たちの敵は同じ人物…」 「協力して晁皇を倒しましょう」 彧修明は再び雲紋に″時遡の回廊″を作らせることにした。 雲紋はいかに危険かを説いたが、皇帝の決意は固い。 「始めてくれ」 彧修明は白露が再び過去に戻らぬよう、自分の命をかけて回廊を破壊した。 その時、雲紋が皇帝に呼ばれて氷鑑(ヒョウカン)台に行ったと聞いた白露が駆けつける。 やはり氷玦を買い占めたのは彧修明だった。 「あなただったのね!阿蕊を救う唯一の希望を奪うなんて…あなたを恨むわ!」 「恨まれると分かっていた、だが構わぬ、愛と憎しみは結局、表裏一体だ」 白露は彧修明の仕打ちに深く傷つき、ますます七海蕊に固執した。 「過去を変えなければ私はあなたを堂々と愛せないのに…」 酒に溺れ、酔い潰れてしまった白露、その頃、雲紋は黙って宮中を出ることにした。 …白露、私がいる限り諦めがつかないだろう、君を傷つけたくないんだ… 翌朝、白露は雲紋の部屋で綺麗に畳まれた官服を見つけた。 雲紋がいなくなったと分かった白露は七海蕊を救えなくなったと絶望し、部屋にこもって涙に暮れる。 一方、彧修明は雲紋が心配した通り、強い反噬で身体が傷ついていた。 …運河建設を急がねばならぬ、さもなくばこの目で完成を見られぬだろう… 越(エツ)州の税制度の草案が完成、樊如晦は運河建設のため税収を倍にすると決めた。 しかし皇帝に反対され、仕方なく工事を始めて費用は後から補うと上奏する。 こうして寧州の運河建設が始まり、青蘅たちも越州に戻ることになった。 青蘅が青詹(セイセン)と青夙(セイシュク)を連れて白露へ別れの挨拶にやって来た。 しかし急に兄弟がこのまま天啓に残りたいという。 白露は青夙が谷玄(コクゲン)の術を会得するつもりだと気づいたが、どうやら青蘅は事情を知らないようだった。 そこで兄弟が欽天監で働けるよう手配すると安心させ、青蘅を見送る。 実は青夙はあれからすでに修行を始めていた。 樊如晦は屋敷に翼無憂を呼び出した。 「土伯(ドハク)と呼ばれる河洛(カラク)族が建設に絡み、徒党を組んで稼ごうと画策している そこで土伯を排除し、運河建設を遅らせたい 成功したら今後、お困りの時は私が力になりますぞ?」 見月楼に戻った翼無憂は早速、鶴瑾(カクキン)と天英(エンエイ)に指示を出した。 「土伯を始末する、運河の建設が滞れば晁皇の計画が頓挫、羽人の復活も近づく 雪宣京に力を示し、樊如晦に貸しが作れる」 雪嵐微は翼無憂の動きを伝書鳩で父に知らせ、見月楼を去ることにした。 しかし荷物をまとめて出て行こうとしたところで翼無憂たちに捕まってしまう。 「棠縁、なぜ出て行くのだ?」 「詳しい事情は明かせませんが…故郷の親戚に会いに行くのです」 「私にも言えない事情なのか?雪公主と父君の企みを知らない方がいい良いと?」 つづく (´・_・`)くまモン…どこへ行くつもり? もしかして真師の爺さんだったりしてw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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