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2024.09.02
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长相思 lost you forever
第17話

軹邑(シユウ)城の涇水(ケイスイ)湖で防風意映(ボウフウイエイ)に襲われた小夭(ショウヨウ)たち。
小夭は咄嗟に阿念(アネン)を連れて湖に飛び込み、何とか岸までたどり着いた。
「独りで大丈夫か?ここから絶対に動くなよ?」
小夭はひとまず阿念を草陰に残し、侍女の海棠(カイドウ)を探しに戻った。

一方、逃げ遅れた西炎瑲玹(セイエンソウゲン)は防風意映の暗器を受けて湖に落ちた。
意映は侍女・喧昼(ケンチュウ)に止めを刺しに行かせようとしたが、運悪く客室から辰栄馨悦(シンエイケイエツ)が現れる。
「片がついたのね…姐姐、ありがとう、でも興醒めだわ、帰りましょう」
しかし馨悦は湖面に浮かんでいる簫に気づいて足を止めた。

小夭は無事に海棠を助け、阿念を気遣いながら夜道を歩いて駅館までたどり着いた。
意外にも頼りになる玟小六(ビンショウロク)に好感を持つ阿念、しかし事情を聞いた師兄の蓐収(ジョクシュウ)はもめた相手が塗山(トザン)氏の許嫁だと聞いて及び腰になる。
阿念は仕返しする気満々だったが、小夭もまず瑲玹の行方を突き止めることが先決だとなだめた。
「阿念、湯浴みして着替えた方がいい」
小夭は阿念を部屋に返してから蓐収に警告した。
「防風意映は瑲玹だと知って襲ったと思う」

辰栄馨悦は湖面に浮かぶ簫を見つけ、船から落ちた男が知音だと気づいた。
そこで男を救出、辰栄府で手当する。
目を覚ました瑲玹は身分を隠して皓翎(コウレイ)青龍部の軒(ケン)と名乗り、命の恩人が琴の奏者と知って喜んだ。
「家人が心配しているはず、失礼します、お礼は改めて…」
「安静にしていないとだめよ?家人には無事を知らせる文を送るわ」
その様子を防風意映が回廊から見ていた。
喧昼は隙を見て手を下すと申し出たが、意映もさすがに辰栄府で騒ぎを起こすことはできないという。

翌朝、駅館に瑲玹の無事な知らせが届いた。
小夭と蓐収は瑲玹に何か目論見があると気づいたが、阿念は従兄が浅手にも関わらず戻らないと激怒、しかも全く心配する様子がない2人に苛立ちを募らせる。
一方、辰栄馨悦は眉目秀麗で才気あふれる知音との出会に心を躍らせていた。
しかし侍女の鈴蘭(リンラン)はどんなに気が合っても青龍部の一般の若者では高貴な主に釣り合わないという。

小夭は阿念に八つ当たりされないよう独りで街の散策に出かけた。
すると偶然にも青丘(セイキュウ)から軹邑城に来ていた塗山璟(トザンケイ)と再会する。
「小六、どうしてここへ?」
「それは…やるべきことがある、あとで教える」
「私も言わねばならぬことが…」
「じゃあ機が熟した時に」
2人は人目を気にして短い会話だけで別れた。

瑲玹が駅館に戻った。
さすがは鋭い小夭、従兄が何か思惑があって芝居を打ったと気づいていたという。
実は瑲玹は清水(セイスイ)鎮で矢を受けたあと、防風意映を調べさせていた。
「私を狙っているのは別人だった、叔父たちが絡んでいるのは確実だ」
どうやら防風氏は叔父側に付いたのだろう。
湖では敵が優勢だと見て退散すべきと考え、瑲玹はあえて負傷して湖に飛び込んでいた。
しかし意外にも辰栄馨悦に助けられ、中原で力を持つ辰栄氏や赤水(セキスイ)氏と懇意になれるきっかけをつかむ。
小夭は従兄が馨悦の情を得るため計画的に出会ったと疑ったが、瑲玹は鼻で笑った。
「やはりお前は夢見る乙女だな?両氏族が私に付くか否かは情などではない
 私がもたらす益で決まるのだ」
(* ゚ェ゚)<冷めてんな___私は夢見る夢子ちゃんで結構です@小夭

駅館に塗山璟から宴の招待状が届いた。
瑲玹は断って急いで玉(ギョク)山へ発つつもりだったが、小夭は参加するよう説得する。
「塗山璟に会う機会を失いたくないのか?」
「それもあるけれど、⾚⽔豊隆(セキスイホウリュウ)に会う機会を失うべきじゃない
 彼は辰栄熠(ユウ)を父に持つ赤水族の次期族長、他の氏族の子弟に慕われているとか
 味方につければ哥哥も今後、動きやすくなるわ」

瑲玹は何かと揉め事を起こす阿念に留守番させ、小夭を連れて辰栄府を訪ねた。
塗山璟は小夭たちに協力し、豊隆と馨悦兄妹には友人の軒と彼の従弟・玟小六だと紹介する。
知音の軒との思わぬ縁に喜びを隠せない馨悦、一方、瑲玹も西炎の朝議で残党軍との結託を糾弾された辰栄熠に理解を示し、豊隆の信頼を得ることに成功した。
「中原を任された辰栄大人は残党軍と秘密裏に交渉し、投降を勧め、あまたの戦を防いで来た
 ″結託″なくして残党軍の数をここまで減らすことはできなかっただろう」
「よくぞ言ってくれた、敬意を表する」
こうして酒宴は和やかに始まったが、その時、思いがけず防風意映が現れた。

↓第四の男登場!@赤水豊隆


防風意映は小夭と塗山璟の間に割って入った。
居心地の悪い小夭は手洗いに行くと断って席を立ち、辰栄府を抜け出して湖の桟橋へ出る。
すると運良く小舟が通りかかり、乗せて欲しいと頼んだ。
実はその舟に乗っていたのは糧秣の工面に来た相柳(ソウリュウ)。
船頭は辰栄熠から相柳を早く送り出すよう命じられていたが、九頭蛇に乗せろと言われれば断れない。
そこで相柳は女子に変身し、小六を同乗させた。

小舟には面紗で顔を隠した令嬢が乗っていた。
小夭は令嬢に感謝し、男女の別を守って舟先に立っている。
すると相柳はわざと雨を降らせたり舟を揺らして小六が隣に座るよう仕向けた。

相柳は水族に命じて途中で差し入れを受け取った。
すると小六は自分にも妖族の友がいるという。
「奴には噛まれてばかりさ…でも気性は少し荒いが、根はいい奴なんだ、すごく」
やがて舟が街の水路に入る頃にはすっかり日も落ちていた。

↓″根はいい奴″というexcuseあるある


辰栄府では酒宴がお開きになった。
塗山璟は勝手に宴に顔を出した防風意映に怒り心頭、慌てて追いかけて来た意映に改めて退婚を言い渡す。
驚いた意映は拒んだが、塗山璟は無視して部屋に向かった。
すると物陰から瑲玹が現れる。
「誤解するな、防風意映とは…」
「今日は感謝する、青丘公子のおかげで豊隆と友になれた
 だがこれだけは言わせてもらう、小夭を傷つける者は私も彼女の父王も許さない
 傷つけぬと約束できぬなら今のうち小夭から離れろ」



小夭は舟から花火を見上げた。
その時、ちょうど橋の上で仲睦まじい恋人同士を見つける。
相柳は小六が何を見ているのか気づき、お似合いの男女だと言った。
「はたからみれば隣同士でいる私たちもお似合いかもしれないわ?」
「姑娘、ご冗談を…たまたま同じ舟に乗り合わせただけだ」
すると興が醒めた相柳は急に舟を止め、小六を下ろしてしまう。
「辛い時はあなたを気にかけてくれる人を思って、彼も…その人もあなたを思っているわ」

小夭は舟を見送った。
「私を気にかけてくれる人?」

つづく


|ω・`)システムが分からん
辰栄氏なのに兄だけ赤水?
そう言えば瑲玹母は若水族の濁山さんだったわ
馨悦は塗山璟を従兄だって言うし、豊隆は友だと言うし…
ワケが分からないw





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最終更新日  2024.09.02 21:19:10
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