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岁岁青莲 Blooming Days 第16話「つかの間の幸せ」 呂北逸(リョホクイツ)は許寄柔(キョキジュウ)が噬心(セイシン)毒に冒されていると見抜いた。 この毒の産地は砂漠、慕海瑶(ボカイヨウ)の故郷だという。 「私は忠節を尽くした人に命を握られてしまったの」 駱青蓮(ラクセイレン)と沈静容(シンセイヨウ)はようやく許寄柔が脅されていたことを知った。 「だから李浅陌(リセンバク)の指示に従ったのですね」 実は慕海瑶の侍従だった徐良川(ジョリョウセン)は今、聴瀾(チョウラン)閣にいた。 噬心毒には毒消しがなく、その代わり症状を抑えることができる″仙人衣″という薬がある。 許寄柔はこの薬を聴瀾閣からもらうため、やむなく李浅陌に加担していた。 呂北逸は許寄柔の治療を買って出た。 成功の見込みは7割、正直なところ許寄柔の運次第だという。 駱青蓮と沈静容は許寄柔を励まし、たとえ1割の可能性だとしても望みがあるなら諦めないで欲しいと訴えた。 「必ず助かります」 賀連信(ガレンシン)は駱青蓮が喜びそうな贈り物を探し回っていた。 すると以前、百珍巷(ヒャクチンコウ)の店で青蓮が気に入ったが、買い手がいると知ってあきらめた指輪が手に入る。 喜んだ賀連信は早速、漣微居(レンビキョ)に届けに向かったが、そこで思いがけず青蓮の本心を知ってしまう。 駱青蓮は犬に襲われた時、いかに子供が大切な存在か身に沁みたと吐露した。 「血肉を分けた私の肉親、私の命だわ 屋敷に家族がいないのなら自分で作ればいいと気づきました この子を産みたい、成長を見守り、一緒に生きたい」 その時、突然、賀連信が入ってきた。 「その子を産むと決めたのは家族を作るためなのか?!」 「はい」 「この屋敷には家族がいないと?」 「…はい」 「父親の私は眼中になく、子供と生きたいと?!」 「はい!」 青蓮があまりに素直に認めてしまい、沈静容と許寄柔は諌める間もなかった。 案の定、賀連信は深く失望し、邪魔者である自分はもう漣微居には来ないと言い捨て帰ってしまう。 ( ˶´꒳`˵ )<はい!ってマイマイw 南如珍(ナンジョチン)は驚秋(キョウシュウ)院を訪ねた。 李浅陌の嫉妬を利用した南如珍の献策が成功、方懐蕊(ホウカイズイ)は時児(ジジ)の養育権を手に入れ、嫡妻の座を盤石にする。 南如珍はこれで正夫人の弱みを握ったはずだったが、方懐蕊はそれほど愚かではなかった。 「数日前、酔柳(スイリュウ)に紅を買いに行かせたの あなたが阮之湄(ゲンシビ)と会っていたと聞いたわ」 「路地が暗くて見間違えたのでは?」 「…私は路地とは言っていない」 すると方懐蕊は側室の座をちらつかせ、これから面倒なことは南如珍に頼むと言った。 工エエェェ(;╹⌓╹)ェェエエ工 世子・賀連儲(ガレンチョ)は兄弟たちを宴に招いた。 そこで余興のくじの中に老三への命令を入れたが、それを見た賀連信の顔色が一変する。 「″駱青蓮の腹の子を殺せ?″冗談を…」 「駱青蓮の子が嫡孫になるという噂を聞いた、もし男児を産んだら老三が世子になるとな」 さすがに賀連修(ガレンシュウ)と賀連佐(ガレンサ)は飲み過ぎだと二兄を諌めたが、世子の苛立ちは募る。 その時、思いがけず袁百里(エンヒャクリ)が現れ、浅はかな世子の行動に激怒した。 南如珍と侍女・剪雨(センウ)は呂北逸を籠絡しようとして失敗した。 そこで漣微居にやって来た駱青蓮の妹・駱水蘭(ラクスイラン)に目をつける。 水蘭は信宅に来てもわがまま放題だったが、青蓮はただ1人の妹だからと大目に見ていた。 賀連信は庭園で偶然、笛を吹いている水蘭と出くわした。 そこで水蘭を漣微居まで送ったが、どうしても敷居をまたげない。 するとちょうど青蓮がやって来た。 気まずくなった賀連信は小さな化粧箱を敷居に置くと、逃げるように帰ってしまう。 化粧箱の中には縁がないと駱青蓮が諦めた指輪が入っていた。 すると侍女の東籬(トウリ)から流石に公子に冷たすぎると諌められ、駱青蓮も反省する。 「この子に聞いてみる… 父親に会いたかったら1回、蹴って、会いたくなければ2回よ」 賀連信は庭園で悶々としていた。 そこへ思いがけず指輪をはめた駱青蓮が現れる。 「我が子よ、あなたの父親よ?好きなら2回、蹴ってあげて」 喜んだ賀連信はお腹に耳をつけた。 「青蓮、1回しか聞こえぬぞ?…もう1回、蹴ってくれ」 こうしてすれ違っていた駱青蓮と賀連信は再び心を通わせたが…。 駱青蓮が寝宮に戻ると水蘭が侍女の織月(ショクゲツ)を引っ叩いていた。 驚いた青蓮は妹に謝るよう命じたが、水蘭は動物以下の奴婢に謝る必要はないと言い放つ。 これには妹に甘い青蓮も激怒、思わず手を挙げた。 傷ついた水蘭は漣微居を飛び出し、帰らなくなってしまう。 水蘭を探すため漣微居の者は全て出払っていた。 駱青蓮は大きなお腹を抱えて殿門で知らせを待ったが、そこへ南如珍の侍女が現れる。 実は水蘭が南如珍の静姝(セイシュ)館にいたというのだ。 一方、賀連信は南如珍の具合が悪いと聞いて静姝館にいた。 「呂北逸に薬を作らせよう」 賀連信は呂北逸を呼びに行こうとしたが、中庭で呂北逸と駱青蓮が仲睦まじそうに話している姿を見てしまう。 駱青蓮は賀連信が寝殿から出てくるのを待った。 すると日が暮れてからようやく賀連信が現れる。 「なぜ怒っているの?」 「見てはいけないものを見たからだ!」 賀連信は駱青蓮と呂北逸の関係を怪しんだ。 驚いた青蓮は腹痛がするので呂北逸が診察してくれただけだと釈明したが、賀連信はまるで父親のように青蓮の腹を触っていた呂北逸に激しく嫉妬する。 「本当に私が父親なのか?そうなら父親として言わせてもらう そなたに母親の資格はない!」 「何ですって?!」 青蓮は賀連信が生まれた子供を誰かに預けるつもりだと誤解した。 そこへ主を心配して探していた侍女たちが駆けつける。 東籬はひとまず寝宮に戻るよう説得したが、青蓮の怒りは収まらなかった。 「離して!」 青蓮は侍女たちの手を振り払い、賀連信を追った。 すると一足先に南如珍が且歌苑(ショカエン)に入ってしまう。 焦った青蓮は急いで後を追おうとしたが、その時、足を滑らせ転倒した。 李塘(リトウ)は主が危険だと知り公子に助けを求めた。 しかし剪雨に門前払いされてしまう。 「決して起こすなと言われたの」 その頃、南如珍が差し入れた酒を飲んで憂さ晴らししていた賀連信は泥酔していた。 許寄柔が呂北逸を連れて戻った。 しかし青蓮の出血が酷く、子供はあきらめなければならないという。 「君の命が危ないんだ、すぐ赤子を出さなくては」 すると許寄柔が手伝いを申し出た。 「私がやるわ」 つづく ( ゚д゚)マイマイお見事 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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