赤絨毯道return

諸君 私はオークが好きだ
諸君 私はオークが好きだ
諸君 私はオークが大好きだ


井戸下オークが好きだ
個人オークが好きだ
王宮オークが好きだ
引退オークが好きだ

高級オークが好きだ
ギルドオークが好きだ
友人オークが好きだ
大勢の参加者のいるオークが好きだ
少ししか参加者のいないオークが好きだ




王宮で 井戸下で
水路で アリアンで
狩場で ギルドホールで
黄鯖で 他の鯖で





この地上で行われる
ありとあらゆるオークションが大好きだ


戦列をならべた入札者の一斉入札が
轟音と共に司会を吹き飛ばすのが好きだ



入札したあと
カウント0を待つときなど心がおどる



司会の操る白いチャットが
カウントいいですかと入札者に尋ねるのが好きだ



悲鳴を上げて赤字覚悟の入札をしてきた敵に
競り勝ったときなど胸がすくような気持ちだった



たっぷりの金を持った入札者の横隊が
ゴミ品を出品した入札者を無視するのが好きだ



恐慌状態の司会が競り合いによって
何度も何度もカウントをやり直している様など感動すら覚える




荒らし主義の詐欺者達を
したらばで晒していく様などはもうたまらない



泣き叫ぶ出品者が私の提示したごくわずかな金額とともに
良品をばたばたと取引するのも最高だ




哀れな抵抗者達が
雑多な金額で健気にも入札してきたのを
約10倍もの金額で入札し
戦意ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える



出品者の雇ったさくらに価格を吊り上げられるのが好きだ



必死にとるはずだった良品を競り落とせず
目の前で装備されたりすることは
とてもとても悲しいものだ



金持ちの物量に押し潰されて士気を殲滅されるのが好きだ


ねちっこいさくらに追いまわされ
１万ゴールドずつ入札価格を上げられるのは屈辱の極みだ




諸君
私はオークを
地獄の様なオークションを望んでいる


諸君
私に付き従うオーク同好者諸君
君達は一体何を望んでいる？


更なるオークを望むか？
情け容赦のない糞の様なオークを望むか？



鉄風雷火の限りを尽くし
金持ちたちを一泡ふかす
嵐の様なオークションを望むか？





『オーク！！ オーク！！ オーク！！』




よろしい
ならばオークションだ




我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ



だがこの暗い闇の底で３ヶ月もの間オークを堪え続けて来た私に
ただのオークションではもはや足りない！！



ギルドオークを！！
一心不乱の大ギルドオークを！！



我らはわずかに少数
全鯖の住人の15%に満たぬに過ぎない



だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の入札者そして出品者・司会となる




オークションを忘却の彼方へと追いやり
眠りこけている連中を叩き起こそう



髪の毛をつかんで引きずり下ろし
眼を開けさせ取引させよう



連中にオークションの素晴らしさを思い出させてやる


連中に我々の入札の熱気を思い出させてやる



一つの露天と多くの入札者とのはざまには
奴らの考えでは思いもよらぬ相場がある事を思い出させてやる




ほんのわずかなゴールドで
世界の全ての良品を競り落としてやる




全出品者露天発動開始


司会、宣伝活動始動



入札！！
全入札者 初めの一万ゴールドを唱えろ！


「最後のオーク破産者 流石より 全オーク同好者へ」



目標
ギルドマスターLAYYA！！
我がGでのギルドオーク開催を要求する！！


第二次ギルドオーク作戦
状況を開始せよ

征くぞ 諸君　入札の音が聞こえれば私は破産しようが構わない











だめでした！！！！




























元ネタ。


　平野耕太 「ヘルシング」　少年画報社 ＹＫコミックス
　ヤングキングＯＵＲＳ　2001年9月号掲載　　同　単行本４巻収録


Letzte Bataillon
発言者： 「最後の大隊」大隊指揮官の少佐




諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ


殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が好きだ

包囲戦が好きだ
突破戦が好きだ
退却戦が好きだ
掃討戦が好きだ
撤退戦が好きだ

平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上で行われる
ありとあらゆる戦争行動が大好きだ


戦列をならべた砲兵の一斉発射が
轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ

空中高く放り上げられた敵兵が
効力射でばらばらになった時など心がおどる

戦車兵の操るティーゲルの88mm(アハトアハト)が
敵戦車を撃破するのが好きだ

悲鳴を上げて燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵を
MGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった

銃剣先をそろえた歩兵の横隊が
敵の戦列を蹂躙するのが好きだ

恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を
何度も何度も刺突している様など感動すら覚える


敗北主義の逃亡兵達を街灯上に
吊るし上げていく様などはもうたまらない

泣き叫ぶ虜兵達が私の振り下ろした手の平とともに
金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ


哀れな抵抗者達(レジスタンス)が
雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを
80cm列車砲(ドーラ)の4.8t榴爆弾が
都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ

必死に守るはずだった村々が蹂躙され
女子供が犯され殺されていく様は
とてもとても悲しいものだ

英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ

英米攻撃機(ヤーボ)に追いまわされ
害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君
私は戦争を
地獄の様な戦争を望んでいる

諸君
私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる？

更なる戦争を望むか？
情け容赦のない糞の様な戦争を望むか？

鉄風雷火の限りを尽くし
三千世界の鴉(カラス)を殺す
嵐の様な闘争を望むか？


『戦争(クリーク)！！ 戦争(クリーク)！！ 戦争(クリーク)！！』

よろしい
ならば戦争(クリーク)だ


我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ

だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けて来た我々に
ただの戦争ではもはや足りない！！

大戦争を！！
一心不乱の大戦争を！！

我らはわずかに一個大隊
千人に満たぬ敗残兵に過ぎない

だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の軍集団となる


我々を忘却の彼方へと追いやり
眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり下ろし
眼を開けさせ思い出させよう

連中に恐怖の味を思い出させてやる

連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる


天と地とのはざまには
奴らの哲学では思いもよらぬ事がある事を思い出させてやる


一千人の吸血鬼の戦闘団(カンブグルッペ)で
世界を燃やし尽くしてやる


全フラッペン発動開始

旗艦デクス・ウキス・マキーネ始動

離床！！
全ワイヤー 全牽引線 解除

「最後の大隊 大隊指揮官より 全空中艦隊へ」

目標
英国本土ロンドン首都上空！！

第二次ゼーレヴェー(あしか)作戦
状況を開始せよ

征くぞ 諸君