カテゴリ:仕事
透析室に異動になっていつの頃からか、気に入られるようになった患者さんがいた。 そして嬉しくなって私もその方を気にするようになった。 外来通院中もいれば声を掛けたりしていた。 高齢なのでちょっと認知症もあったけど、わりかししっかりされてた。 まあ、体重増加が多くて除水が大変だったりしたこともあったけど(´-ω-`;)ゞポリポリ
9月に入った頃に突然、透析終わってからな~んか調子の悪か、といつもなら全部食べてしまう昼食にほとんどてをつけてない。 それから入院になった。 一度骨折か何かで入院した時には「帰る、帰る」と繰り返し言ってたと聞いて、 仕事終わって言ってみたらやっぱり落ち着かない様子。 夕食が来ていたので食べてるのをみながら話をしたなあ。。。
でもだんだん食事もほとんど入らない。 心臓のほうが悪くなっていて、出来れば手術・・・って話があったって聞いてた。 酸素はしておかないと苦しいはずなのに、違和感のせいか、外したりする。 持続点滴もしてないときついのに、外したりしている。 透析室じゃ温和なほうだったのに、段々暴言を吐くようになってたな。。。 私に対しても。 ちょっと悲しかった。 環境の変化が、様々な医療が、そうさせていると分かっていても。 でも落ち着いた時には私の話を聞いてくれたり、笑顔が見られた。
最後に会ったのは木曜日、病棟で。 家族の方もいらっしゃったけど、その患者さんは「うーん」って言いながら、 私が声を掛けても目を開けてくれなかったな。 もうきつかったんだろうな。
今日の朝方その患者さんは亡くなった。 月曜日、ということで早めに来て準備を!と意気込んできたら病棟の助手さんが透析室に来た時教えてくれた。 私とおじいちゃんが仲がいいこと、みんなが知ってたから。 そのことを一番に知れて良かったと思った。 申し送りで聞くよりずっといい。 助手さんも仲がいいのは知ってたからよく患者さんのことを「だんな」な~んて冗談で言ってた。 もちろん、悲しみは膨らんだ。 そんな時に限って、他のスタッフは遅いし(*´・ω・`*)ムゥー
目の前にある仕事をこなす。 そして日勤が終わって気持ちの行き場がなくて、空を見上げたら夕焼けの中に細い月があった。 とても幻想的だった。 それだけでもずいぶん慰めになったけど、 いつもの居酒屋に行っておかみさんと話してラーメンだけ食べて帰ってきた。 お風呂にも入った。 明日も日勤。明後日は通し勤務。 淡々と仕事をこなすだけ・・・・
ただおじいちゃんにちょっと言いたい。 「せっかく今日受け持ちで最初から最後まで看護できたのに、なんで来んやったと! 話が出来るって楽しみにしとったとよ」って。 ご冥福をお祈りします。 きっと好きなものを食べて、好きなものを飲んでるんだよね。 きつかったよね、お疲れさま。 ゆっくり休んでね。 本当に短い時間だったけど、看護できたこと、嬉しく思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.25 21:33:42
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