待ってもないとは思うけど・・・
ストーリーは、仕事の行きかえりに考えます。でも書いてるうちに勝手にプロットと変わります。どうしようもないんです。行き当たりばったりですから。ええ。いまも、先は決まってるのに、この話は後回しにしたので、書いてるうちに話が変わっちゃって自分でもあれれ?な状態です(笑でもまぁ、書くには書いたので、一応UPします。しかもちょっと予定より長くなっちゃったの。。。エロ?ないですよ。いや、マジデ(笑仮タイトル『乙女の祈り』第三話「皐月」不意に廊下でぐいっと腕をつかまれた。見上げると、若いオトコが怖い顔でたっていた。取引先の佐伯だった。皐月は動じる様子もなく、にっこりと笑うと、「ここはうちの会社よ?名前で呼ぶなんて、無用心ねぇ」と静かな声でいった。カレはむっとしたように、「何処だってかまうもんか」とはいったものの、彼女の腕を離し、辺りを見渡した。幸いそこは地下の倉庫の近くで、人気はなかった。「どうかした?」「どうかって・・・その・・・」佐伯はちょっとためらうように言葉を濁したあと、「昨日何してた?」ときいた。「何故?」皐月が小首をかしげながら聞き返す。「何故って・・・」佐伯は少し言いよどみながらも「何度も電話したのに・・・でないから・・・」と続けた。「寝てたわ」皐月はそういって肩をすくめた。「・・・一人で?」さらに佐伯が低い声で聞く。「さぁ?」皐月はカレの目を見据えると、「それは答える義務があるのかしらね?」と逆に聞き返した。「メールくらいくれても・・・」カレがさらに食い下がる。「貴方は?」「え・・・?」皐月は挑戦的な目でカレを見据えるといった。「貴方はどうなの?いつも私のメールに返事くれてる?二回に一回がせいぜいじゃないの?自分が逢いたいときにだけそんなこというなんて、随分都合がいいわね・・・?」「いや、いつもは仕事が忙しくて・・・」俯くカレに、さらに被せるようにいう。「私は仕事に文句をいったことはないわよ?メールが来ないことにも。貴方を束縛したりしないし、逢えるときには逢ってるじゃない何が不満?」「・・・それは・・・」「私を束縛したいなら、一瞬たりとも私を寂しくさせないで。そんなの無理でしょ?・・・出来ないなら、別々の時間まで干渉しないで」皐月の言葉にカレが苦笑しながらいった。「・・・ずいぶん冷たいんだな・・・」「そうかしら・・・?」カノジョは殊更なんでもないように続けた。「嫌になったのなら、今ここで別れる・・・?」緊迫した空気が二人を包んだ。「オレは・・・」カレが何かを言いかけたとき、ふと背後から声がした。「あれ?皐月先輩?ここにいたんですか!」カレは皐月の相手を認めると「あ・・・なにが取り込み中でした?すみません」と、にっこり笑った。「いいのよ。たいした話じゃないから」皐月が言うと佐伯はむっとしたように「たいした話じゃない、か・・・確かにお前にはそうなんだろうなわかったよ」と言い捨て、歩き去っていった。「すみません・・・邪魔しちゃいましたね」川島が罰の悪そうな顔で謝った。皐月はフフ、っと笑うと「いいのよ・・・修羅場は苦手だから」といった。「その割には、冷静でしたよね?」川島がしれっという。「やだ・・・いつから聞いてたのよ」皐月が苦笑すると川島は「いえ、まぁ、最初の方から」と舌を出し、「すいません。つい・・・」といった。「あはは・・・構わないわよ」皐月は軽く笑うと、仕事に戻るよう彼を促した。が、彼はカノジョを後ろからふわっと抱きしめ、「なんでこんなに痛々しいんだろ・・・先輩を放っておけない人達の気持ち、わかるような気がします」といった。皐月はそのカレの肩に自分の体を軽くあずけ、その細身の割にしっかりした腕を二三度軽く撫でた後、「続きは今度ゆっくりしてくれるとうれしいな」といった。では又明日♪