人生のSonata

本日付で退職した・・・、一人の女性。
２７歳・・・独身。
部署は違ったが、よく知っている女性だ。

ＯＬの括りには縛られない・・・。
立派な営業アシスタントの一人として、
第一線で活躍するキャリア組の一翼を担っていた・・・。
帰国子女という、感性の違いも影響してしまったのだろうか・・・。

退職に至った経緯は・・・彼女の名誉のためにも伏せておこう。
一ヶ月ほど前、その内容は私の耳にも入っていた。

そして。。。本日。
「snow-peakさん　色々と、お世話になりましたぁ」
彼女から、電話があった。

「・・・。どーした？送別会は・・・？」
「形だけでしたんで・・・。もう、終わりました」
「・・・。そっかぁ・・・。んじゃ♪二次会に連れてってやるか」
「・・・。はいっ」



ごく・・・親しいVIP、知り合いとしか連れ立たないバーへ・・・。

ほの暗いカウンター・・・。
上質な革張りのストール・・・。



ゆっくりとした時間を過ごす。。。
「色々と、お世話になりました。。。」
「うん・・・。がんばれよ」

きっと。。。彼女は。
新天地でも、力を発揮するだろう。


「領収書のお名前は・・・如何しましょうか？」
「ん・・・？今日は、いらないです」
会計を済ませ、店を後にする。

「ご馳走になりましたぁ」
「うん。。。またな。いつでも電話して来いよ」
「はいっ」


さっそうと街を闊歩する、彼女の後姿を見送る・・・。
（がんばれよ・・・）