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こんなタイトル付けると重たい内容になりそうでしょ?
重たいんです。 今年の紅白歌合戦、私の愛してやまないPerfumeが選考から漏れ出演が叶わなかったのは既に書いたとおり。 で、なんで今「存在意義」なんてものをブログで書き連ねようとしてるのか。 それは、地域間格差が大きくなった現代社会を絡めて考えてみたいからなんです。 今や年末年始にも様々な娯楽がある世の中。 かつてのように年越しは家族揃ってお膳を囲み、紅白歌合戦を見ながら年越しの時を待つ… そんな時代ではなくなりました。 外に出ればあちらこちらでイベントがあって、つまらないテレビ番組を見なくても楽しみは沢山ある… 鉄道も一晩中運転されていて、何処へ行くにも困らない… って、そんなのは東京のようなほんの一握りの都会だけな訳で、 国土の大半を占める地方ではスーパーすら夕方に閉店してしまうんですよ。 夜に人が集まっているのは、せいぜい神社か初日の出の名所くらいのもの。 テレビだってチャンネルは限られてて、選択肢が無くて 「じゃあ紅白歌合戦でも見るか」 というのが多数な訳ですね。 民放で流れる番組は、くだらないお笑い芸人がワーワー騒いでいるだけの下品な番組か、格闘技の番組くらいなものですから。 長く「紅白歌合戦出演」は、アーティストの目標の一つでした。 それは全国に同時に放送され、世代を問わずに視聴される唯一の歌番組だからだと思うのです。 だからこそ、紅白歌番組の舞台に立ち、その姿が放送されることは、故郷や地方にいる知人・友人、そして親族にとって一番分かりやすい「活躍の証」だろうと。 中学3年生で故郷・広島を離れ、見慣れぬ東京で芸能活動を始めたPerfumeの3人。 上京する時の『目標の一つ』が、 「絶対に紅白に出る」… その思いは「紅白に出ることが故郷の親類・友人らに自分達の努力の成果を分かりやすく伝える機会」だと思ったにほかならないから、そう思えるんです。 いくら首都圏で何千人をライブに集めようが、作品が何万枚売れようが、それは結果だけで地方にいる身にはリアリティがないんです。 上京から5年目、遂に世間の注目を浴びる存在に成長した年に、「目標の一つ」をクリアできるかどうか… 私ならばどう思うかなぁ、と。 ある人は言います。 「何でもかんでも一気に実現してしまうと、次の目標がなくなるから、かえって良かったんだ」と。 果たしてそうだろうか、 いや違うじゃろね。 だって「目標の一つ」が叶うだけであって、次のステップが必ずあるんですから。 夢を叶えるために努力をする人に、目標が一つだけ、なんてわけはなく、一つクリアすれば更なる高みを目指そうとする… 夢を求めるとはそういう事なんじゃないでしょうか? 現象社会では「夢や目標」を追う事すら愚かだと思われてしまう、悲しい現実があります。 「夢や目標」ばかり語るあまり疎外されてしまう事だってある。 今私たちはそんな虚構の中で生きている…いつの間にか作り上げられた「不自由な理想」に閉じ込められて、そんな鬱屈した現実を受容しなければ生きて行けない世の中、そう思いませんか。 私がこの1年半、苦しみ続けたココロの障りは、そんな虚構に悲鳴を上げたのが原因でした。 そんな私にとって、Perfumeの3人の姿は一筋の光明。 鬱屈した都会暮しがどんなに苦しくても、故郷を離れて寂しくても、コツコツと努力を積み上げて「夢」へと突き進んできたのですから。 そんな彼女達が味わった「目標の一つ」のクリアの先延ばし、という現実。 きっとこの雪辱は来年晴らしてくれると信じています。 今以上にスキルを重ね、堂々とステージに立ってほしい、 そう願ってますし、ファンのひとりとして支えていきたい。 そう、こういう思いを持って走り続ける人のためにも、紅白歌合戦という番組は必要なんです。 紅白歌合戦は一つのベンチマークなんですから。 だからこそ、しっかりとしたポリシーを持って番組作りをして行ってもらいたい、 今年のドタバタとした姿を見る限り、憂いの気持ちを禁じ得ない… そういう事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.05 01:58:09
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