シャイン先生と４０人の生徒

　教員は，児童生徒の，問題行動の未然防止に努めなければならない。だから学校は地域の警察とも連携が深い。学校生活以外でも，生徒指導の手は及ぶ。中学生は大変である。


　先日，○○フェィスティバルなるモノがあったので，生徒指導部は早速巡視。
　　
　間もなく，たむろしている若者たちを発見。道ばたに座り込んで集まり，音楽をかけては踊っている。これも一種の伝統芸能といえるだろう。

　あれっ！？あのリーダーみたいなヤツは，○年前の卒業生。問●児No.1だった，オドル君じゃないか！

　Shine：久しぶりだね。元気そうで何よりだ。まだ踊ってるんだ。体力あるね。（素直に感嘆）
　Mr.Odoru:あれ，せんせ！！・・・もちろん，今もバリバリ！

　　　　　　　　　　　～中略～

　Shine：ところで，うちの子どもら，まだおこちゃまなんだから，誘うなよ。
　Mr.Odoru:あったりめ～じゃん。
　Shine：そう？オドルは中学生で入ってたの知ってるよ。
　Mr.Odoru:それがよ，きぃてよ，せんせ。今のわけ～もんは，時間に集まらね～し，練習はしね～し，決まりは守らね～し。全然ダメ。最近のわけ～のはだめだね～。
　　　　　ホントはよ～，おれたちゃ，隠居して～んだがよ，こーけーしゃってのが育ってないっつーのか？代われないの。やめれね～んだよ。だからこーれーかしてんだよ。みんな。
　Shine：・・・（絶句）
　Mr.Odoru：あ，そうそう。せんせ。紹介するよ。おれの家内と息子。
　Shine：・・・（絶句）
　Mrs.Odoru:よろしく！（と，小さな子の手を引いて踊りながら振り向く）
　Shine：まぁ，元気でな。何か困ったことがあたら，いつでも遊びにおいで。
　Mr.odoru:ありがとよ。じゃあな，せんせ。

　こ，こんな所にも高齢化の波が！大丈夫か日本！