The story of Japanese montanaman(シングルファーザーモンタナまん崖っぷちアメリカ人生奮闘記)

オイラは以前、過去に安楽死、尊厳死の討論の必要性についてブログで書いた事があったよね。そんなに前の話じゃないけどさ。そしてそれに関連した事件が起きてしまった。だから誤解をしないで以下を読んで貰いたい。

この事件は現在日本が抱える福祉問題を改めて根底から考え直す理由になるんじゃないかな？とても不幸な話だけどさ。

こちらアメリカでは殺した、殺された人数が戦後最高で凶悪な事件が世界一平和で安全な日本で起きたとして報道されているけども、この事件は通常のアメリカで起こる精神異常者による凶悪殺人事件とは違うんじゃないか。

容疑者は衆議院官邸？に手書きの手紙を届けていると言うし。施設での現状を把握しており安楽死、尊厳死についての法整備の必要性を手紙で伝えたかったのに肝心の政治家はその手紙を警察に届けだしただけ。真剣になど相手にしなかった訳だ。

容疑者は手紙を政治家に届けるほどの行動力があって、恐らくかなり真面目で物凄く優しい人間だったんじゃないかな？
それ故に仕事現場での現実や施設にいる人達の不幸な人生を見て逆に自分が悪者になってでもどうにかしなければいけないところまで追い詰められたんじゃないか？勿論、日本の報道では教職の夢が敗れたとか大麻を吸っていたや精神異常者だったとか様々伝えられているからどれが本当か解らない。どうやって建物に進入したとかどのくらいの時間で殺人行為をしたとかの報道はそんなに重要じゃない気がするな。伝えるべきメッセージ、核心に触れていない気がするな。視聴率の為だけというか。

この問題は容疑者の行為を責めて解決するような簡単な問題じゃないよ。容疑者に同情をするつもりもない。だけどこの問題は日本社会のタブーな部分だもんね。日本社会と障害者の生き方について。結果的には血生臭い殺人事件になったけど何人かの被害者の家族はホッとしているんじゃないか？これ以上施設にお金を払わなくて済む！なんてね。本当に不謹慎な言い方だけど。障害者を持つ親、家族達は本心でも表向きは愛している、大切だとは世間に対して言わなければならない、当然のことだよ。だけどさ１度は障害を持った我が子ですら生まれて来なければ良かった、もしくは存在すらしなければ自分達の生活がどんなに楽な物だっただろうとか考えたはずだ。寂しく悲しい考えだけど。障害にも色々あるけども本当に大変だから。

現実に施設に入れて面会にも来ない家族が存在するからね。オイラもモンタナでの介護施設で実際に見たり聞いたりした経験が有るし、ケースは違うけど日本にいる家族の二人は障害者だから解るんだ。その辺の気持ちや考えが。綺麗事だけだとただの偽善者。オイラのケースはそこまで悲観的、絶望的にはならない程度の障害と向き合って来れたからラッキーだったけどさ。

そんな現場の事実は一般社会の人々には理解が出来ないのは当たり前だし。理解が出来ない人間が意見を言うことすら出来ないだろうし、感情論で意見をするべきでもないと思う。いくら言論、表現の自由があるとしてもね。

ただこのような殺人手段は間違っているし、彼がすることでもなかった。もっと他の手段で選ばれた他の人間が行うべきだっただろう。その為には国は法整備や人選について真剣に取り組む時がきたんだろう。

改憲、原発、災害地復興、消費税、介護、税金の使い道、使い方問題、オリンピック、議員人数問題、高齢者介護問題と色々あるけどもこの事件をきっかけに安楽死、尊厳死問題も真剣に考える社会問題の1つになった事が浮き彫りになったよね。だから改めて憲法や法律を時代に合わせた改革が必要だよ。じゃないと何も変わらない。ただ変えたい人もいれば利権により変えられては困る人もいるしね。難しいところだ。

どれも大切な問題だけにどれが重要な問題でどれは違うとは言えない。ハッキリ言ってどれも重要だよね。この問題を解決の方向に持っていくのが議員でもあり政党な訳で。その政治家が政治屋になっている社会が成り立っている限り恐らく何も変わらないだろう。

だから今回の都知事選はとても興味がある。新しい都知事一人では改革は無理だけども本当に都民の声で都民に選ばれた人が就任したら組織票で戦おうとした自民党は割れて、政策もない候補を知名度だけで戦わせようとした野党は赤っ恥をかくことになり失脚する議員が出てくるだろうし、そうなって貰いたい。これを機会に古い日本の政治、社会風習の改革、改善を少しでも本格的に始めてより良い日本を発展させる事をモンタナの空の下で願うオイラ。アメリカに渡ってはや26年目、左翼や右翼関係なしに愛国心が日増しに強くなる中年駄目オヤジモンタナマンでした。勝手にメチャメチャな事をほざいて悪かったね。だけどチョットだけでもこの素直な考え、気持ちを公表したかったんだ。