カテゴリ:政治、思想関連
現在の状況を野球に例えると…
9回裏、2アウト、走者満塁でスタジアムは興奮で包まれていてお客さんは総立ち。 そして場内アナウンスが静かに流れる。 7番センターモンタナマン。 気持ちスタジアムの熱気が冷めていく。 なんだ…なかなか打てないモンタナマンか…どうせ内野ゴロでアウトになって試合終了になるんだろう… 奇跡は生まれないな…そう考える観客がスタジアムを去って行く。 普通なら打てる代打で勝負に挑む。 相手はピッチャーを変えてきた。160キロを超える左腕。 チームのオーナーから監督に連絡が入る。 「代打に変えないでもんちゃんで勝負してくれ!」 監督は悩んでいた。ここで負けたら優勝への道が完全に閉ざされるからだ。 「しかし、オーナー。モンタナマンでは打てませんよあの剛速球は。誰にも打てませんよ」 オーナーが一言 「どうせ誰にも打てないのなら誰もやらないことを好む彼にやらせてみようよ。いいじゃないか優勝なんて来年で。こんな場面は滅多にない。私はこの観客たちに忘れることができない試合を見てもらいたいんだよ。一生忘れないで語り続けられる試合をね。何が何でも塁に出るように彼に伝えてくれ。」 監督はモンタナマンに伝言を伝え、渋々ベンチへと向かう。 モンタナマンは観客席を見回し、こう独り言を呟いた。 「脚力を生かしてバントか行動力を生かしてデッドボールで塁にでるしか選択はないな…だけどあの剛速球に当たれば痛いじゃすまないだろうな。下手したら野球人生が終わるぞ。」 ゆっくりとバッターボックスに立ち、大きく深呼吸。 こともあろうにバットを場外へとむけて予告ホームランのポーズ。 1球目は見事な程な豪快な空振り。ストライク。 外野選手だけじゃなくて内野選手も呆れて笑って余裕の表情。 2球目は外角に外れてボール。 3球目は再びホームラン予告のポーズ。また相手のミスでボール。 4球目も同じポーズ。再び見事な空振り。 5球目体をホームベースに被せてボールは外角へ外れボール。 あと1球で試合は終わる。 席を立つ観客の顔が見えた。みんな諦めた顔だ。 「帰りたければ帰ればいい。」何故か自信にあふれた表情のモンタナマン。 そして最後のホームラン予告のポーズ。 味方のチームを含め観客も全員があきれ返っている。 ピッチャーが振りかぶる。 そしてモンタナマンはバットを短く握りしめて体をホームベースに再び被せた。 内野手は観客席に手を振っているのがスローモーションで見えた。 そして、あの剛速球もスローモーションで近づいてきた。 さあ、どうするモンタナマン!? こんな状況かな。思い切って振るのか、バントして走るか、それとも選手生命をかけてデッドボールを選ぶのか!? 諦めたらその瞬間で試合終了だ。 ネバーギブアップ魂に火が付いた。 今までの自分を信じて、応援してくれている人たちを信じてモンタナマンは体を動かした。 さて結果は? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.04.02 04:39:49
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