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テーマ:ビールを語ろう(2297)
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にこやかな店員(だけど目は笑っていない)に「お飲み物のご注文は?」と聞かれると、反射的に答えてしまう… 酒好きは、つまみなどなくてもがんがん飲めるものである。席に案内されておしぼりを手渡されると、店員の言葉も待たずに「とりあえずビールで」。 飛んでくるように置かれたジョッキ(またはびん)は、水代わりである。 この場合、本人にとっては何も問題のない依存症であり、また店員にとってもテンポ良くオーダーを取れる良いお客様だ。 困るのは、アルコールにあまり強くない人がこの依存症におちいった場合である。 最近の居酒屋(特に大手チェーン店)では、「はじめにお飲み物のオーダーを いただきまーす!」というマニュアル化が進んでいる。 差し出されるおしぼりは、タイミングよく受け取らないと「早く取ってくれよ~」という負のオーラが流れてくる。飲み物をゆっくり選んでいると「早くしてくれ!」と身体全体から警報を発してくる。 その無言のプレッシャーに耐え切れず、「と…とりあえずビールで(いいです…)」 とオーダーするはめになってしまうのだ。 独立したカラフルなドリンクメニューを横目で見つつ、ビール以外のアルコールにたどり着くことはめったにない。店から出る時には「次は、カクテルを最初に頼んで見せるぞ!」と意気込んでみても、やはり店員の無言の圧力に毎回屈してしまう依存症である。 Posted by 崎 ひろこ研究員 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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