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『第三の男』のハリー(オーソン・ウェルズ)のニヤリがまだ瞼に焼き付いている。
第611夜『ハックルベリイ・フィンの冒険』マーク・トウェイン。 ◆『ハックルベリイ・フィンが気がついたもの、それは「不良」こそが不良ゆえに高速に気がつく人間的なるものの本体である。トウェインはハックの目を借りて、辺境少年のみが喝破しうるアメリカ社会の“病んだ真実”を告げることになる。』(611夜) これを告げるための『トム・ソーヤーの冒険』を書き換えた一冊として読む。ここにも“移す”がある。 ◆今夜のモードには全体に「置き忘れてきた不良幻想」が珈琲の香りのようにたちこめている。 ◆これを方法化したい。 普通、“主版法”は主版(墨の線の版)を先につくって、あとから色版を彫っていく。 だけど今回は逆に、色版から彫りはじめて、最後に墨の主版を彫り進めてみたかった。 逆ガラス絵みたいな方法だろうか。 「負のヒーロー」は“負の方法”で描いてみたいのだ。 ◆この著を読んでいて、すぐ浮かんだのはヘンリーミラーの水彩。 でも、まだ一味足りない。 ◆今回も版数は3版。 どんな世界でも3版であらわせるのだ。 編集工学では“3”を重要視する。 ◆これもまた一枚目の試刷り。 しかし、ずいぶん臆病そうな少年になってしまった。 フラジャイルな少年が描きたかったのに。 こうして見て感じるのは色あいが全然モードに則してない。 明日また、違う色で刷って、アップしなおそう。 ◆『イメージとマネージ』(集英社文庫)は必読。 版画というゲームに勝つために。 《ルール》 ◎4日以内で仕上げる ◎木版画でつくる ◎全部(千夜千冊に関連する)新作である ◆これは最初のボツ案。 いわば補欠選手。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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