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ブラリ
もはや恒例となった岐阜の「織部賞」のWEBサイトに立ち寄った。 http://www.e-oribe.info/OribeHP/02awards/awa00_top.html そこには先回のグランプリ受賞者である鈴木清順さんが大写しになっていた。大笑顔だった。 それを覗きながらフトおもった。 人を賞賛するとはいったい何なんだろう、ホメルとはいったい何だろう。 ぼくはちゃんと人をホメたことがあっただろうか。 こんな疑問を感じたときはきまって「千夜千冊」に出かける。 「千夜千冊」へ行けば大抵そのヒントになるような“夜”が見つかるのだ。 1000夜全部ざっと尋ねてまわった。 が“らしい夜”は見つからなかった。 出会えなかっただけか。 途中、第501夜『百代の過客』ドナルド・キーンでみちくさした。 『どの書店で買っても本は同じだと思ってはいけない。その一冊をどの服装で、どんな寒い夜に、どの棚から抜き出したかという記憶がちがってくる。それは見知らぬ温泉のどこかの旅館にいつごろ入って、最初に窓外に何を見たのかということにあたる消息なのだ。』 ●この「消息」を取り出すことこそ編集的「造形思考」なのだ。 『読むとは、それにしても果てしないものだ。その読むこと、読んだことをこんなふうに綴ってみることも、またどうやら果てしない 』 ●見たこと、見たことを描いてみること、その消息を追うことも、果てしないか。 これを版画なんていう並列処理な媒体で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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