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最近は本阿弥光悦が好きだ。
日本初のアートディレクター。 宗達と組んで王朝文化のデザインを庶民文化に復活させたと云われるあの光悦。 そこから琳派が、日本の“異風異体”がはじまった。 魅かれるのは光悦が美の判定者でもあり、一流の刀剣家でもあったということ。 光悦は人を斬った刀の刃こぼれを直しながら柄や鍔の装飾を考えていた。 この真反対のような一対世界とは何か。 当時、多くの戦国武将のなかに一対世界があったようにおもわれる。 リアルな政治力学の世界と茶の湯におけるフィクショナルな見立て世界の一対。 この現実と見立ての一対世界は同等だった。 だから利休や織部は反対世界の判定者として武将と同等だった。 現実と同じ重さを持つ そのカタワレの世界が重要なのだ。 第1071夜 『天皇誕生』遠山美都男 これを読みながら、ぼくの中のこのカタワレの世界を考える。 光悦の王朝ならぬぼくの“王夜”の世界。 『夜におこった出来事の連続感の裡に朝がスタートを切るという意識』 (『遊行の博物誌』春秋社:松岡正剛) ●鹿図 膠(鹿などの獣の骨・皮を煮た液を乾かして固めたもの)を使って鹿に金箔を貼るなんてシャレか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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