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私がよく見るインターネットの掲示板ですっぴん、ノーメイクのトピが立っていて賑わっていた。
「メイクもTPOにあわせるべき」だの 「メイクは女性のマナーだ」だの 「やはり30代を超えるとすっぴんではちょっと・・・」 などという意見があった。 さらに「すっぴんを自慢するな」だの 「自分はすっぴんでいけてるつもりでもすっぴんで綺麗な人など100%いない」と断言する意見もあり、すっぴんでいけてると思う人は幻なので目をさますようにと力説する人などもいた。 見えないのに・・・。 おそろしい。 日本ではオチオチ素顔でも歩けない。 知らず知らずの内にいきなりマナー違反にされる事もあるのである。 が、そんなマナーはどうでもいいがいつの頃からかすっぴんでは人前に出る勇気がなくなった。 いったい私のお肌はいつ曲がりくねってしまったのか。 学生時代が長かったのでメイクをし始めたのは二十代後半だった。 大学卒業を控え就職活動をしていた頃、ノードストロームの綺麗なお姉さんの鍛錬された腕と口車に乗せられていきなりメイク一式を買い込んだのが私のメイク人生の始まりであった。 お姉さんの腕によって作られた鏡に映る私は結構美しかった。 だからそれ以来自分の顔にお絵かきするのが楽しくてはまっていった。 最初はファンデなどは使わずはけでお粉をささっとはたく程度だったのに今では毎日ファンデは必需品である。 今でお絵かきというより修正になりつつある。 学生時代メイクなしでもお肌がくすんでる等とは思わなかった。 まったくのすっぴんでいたその顔が他人様にマナー違反になっていたか醜かったかは別として、自分では気にならないくらいだった。 だがいまではメイク前とメイク後では殆ど別人である。 すっぴんで人様の目にふれようものならモジモジして両手で顔を覆いつつ、すんませんと誤りたくなる気分である。 家族以外、私の素顔を知る人は殆どいない。 そのせいか歳より若いといわれる事もある。 が、そんな他人の言葉なんぞ鵜呑みにもできない。 自分がいったいいくつくらいに見えるのかそれは自分の事は客観的に見れないのでわからない。 いったいいつからすっぴんでは覆面マスクが必要な女になったのであろうか? 久々に学生時代のアルバムを開いてみた。 何がどう変わり果てたのか。 写真の中の私はとても若い。 月日は知らず知らずに過ぎ去ってメイクで修正せねばおばさんへの道まっしぐらの年齢になってしまったのだろう。 学生時代の私は確かにメイクをしているように見えないかもしれないが、だからといっておかしくないのである。 お粉をはたくだけの頃、きっとお粉をはたこうがはたき忘れようが、きっとさほどの差はなかったと思う。 ではいったい、いつ、なぜこうもビフォーアフターで別人になるようになったのか。 きっと老化現象とはこんなもんなんだろう。 毎日鏡を眺めていても気がつけばおばちゃんになっていたようにきっと20年後は知らない間におばあちゃんになっているのだろうか?! 注)ノードストロームというのはアメリカのデパートの名前です。 私が住んでたサンディエゴでは高級なデパートのひとつ。 日本と同じくデパートの一階に化粧品売り場があって、綺麗なお姉さんの口車にのって散財するところです。 が日本より化粧品は激安なので、ついつい買ってしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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