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カテゴリ:サンパウロの生活
ブラジルはというかサンパウロは日系人が多い。
人口の10人に1人が日系人なのです。 で第二次世界大戦でアメリカの日系人のように迫害を受ける憂き目を見なかったので、3世でも4世くらいでも日本語が片言でわかったり、 日本の伝統的な文化を受け継いでいる事が多いんです。 だけど戦後60年で日本が急激に変化したのに比べてこっちの日系社会(特に田舎のコロニアと呼ばれる社会では)は戦前でストップしているようなところがあり、ある意味日本と枝分かれした独特の世界があったりする(らしい)。 らしい、というのはじーはコロニア出身ではないので直接の知り合いにはいなくて友達づての話なので。 ここの日系人は日本語が結構笑えるくらい訛っている。 この訛りというのが外国人訛りというのではなく、なんだか田舎の日本語なのだ。 色々な出身地の移住者がいるので何処なのか特定はできません。 がなんだか共通したしゃべり方があるんです。 「~~しよる」 「~~やりよるよ」といった感じ。 そしてなぜかコロニアの日系人は(40~50代の人)自分の事を Yo(よ)と言ったりします。 「よがいきよったよ(私が行きました)」など。 ポ語で自分の事はEu(エウ)なので何がどうなって「よ」なのかはわかりませんが、初めて聞いたときは、おまえは天皇陛下か、、、とつっこんだもんです。 もちろん心の叫びですが。。。 ほかにも日本語とポ語が絶妙に混ざっていて文章単位でまざるのではなく、単語単位で混じるんです。 例えば「シネロ(サンダル)、コロカ(履く)しなさい」だとか「パーノ(ふきん)でメーザ(テーブル)ふいてね」など。 日本語会話中にでてくるのです。 英語ならまだわかる人もいるかもしれませんが、ポ語となると日本語なんだけど何をいってるのかチンプンカンプンという事になります。 さらにポ語からの直訳がそのまま日本語に反映されるので更に???な世界なのです。 例えば、、、 「トランプ投げよるか}など。 なんじゃいお前は忍者か?!って感じですが、 これはJogarという動詞で直訳すると投げるなんですが、 サッカーやトランプなどのゲームをするという意味でも使うんです。 だからトランプをするっていう事で『トランプ投げる』になるわけです。 あと「電話が落ちた」とか。 物理的に電話が落ちたのかと思いきやポ語のCaiu a linha(直訳すると線が落ちた→電話が切れたという意味から「電話が切れちゃった」という意味で「電話が落ちた」となるのです。 その他、ある意味むかしの日本にタイムトリップしたかのような日系社会なので意味はわかるけど使わない日本語もいろいろ聞きました。 さじ→スプーン こしかけ→イス えもんかけ!→ハンガーなどなど。 義母に「ニッケ粉」と言われた時は???でした。 これはシナモンですよね? さるまた ってご存知でしょうか? 私は聞いた事なかったのですが、下着の事だそうです。 日本に行って職業はと聞かれて「さるまた縫っとります」と答えた人がいるらしいです。 そんな事の延長線か、そらぴょんがおちゃめにも 「ながしかく」 と言っていました。 「そらぴょ~ん、ながしかく、じゃなくて長方形っていうんだよ」と言うと こんな顔で↓ 「先生がそう言ってた!」 と言って聞かない。。。 日本人の母としてはなんだかなぁ。。。 という事で前々から気になってたので、今日のお迎えのときに 「せんせ~、Retangloのこと『ながしかく』って言ってます?」と聞いてみた。 そらぴょんの先生は日系人の先生。 すると「はい、知らなかったから日本人の人に、誰だったかなぁ、聞いて教えてもらったんですよ」という答え。 えっ!?そんなはずは・・・ そこへちょうど通りかかったそらぴょんより一学年下の担任の日本人の先生に「あ、あやこ先生(仮名)、、、Retangloって長方形ですよね・・・?ながしかく、じゃ、ない・・・よね?」と聞いてみた。 すると「はい、あ、だけどおばあちゃんは『ながしかく』って言ってたなぁ」ですと。 「長四角と書いていた」って。 ひょえっ! 聞いた事なかったけど、ここにもタイムスリップした昔の日本語が! なんか笑えるでしょう? 日本でも使ってる人っているんでしょうかねー。 ま、ながしかく、でも間違いじゃないし、意味はわかるけどね~。 なんか『ながしかく』ってかわいいような気もしてきた空夏ビーチでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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