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孫子の兵法に「戦わずして勝つ」という言葉がある。 戦いに勝つ一番の方法は、戦わないという逆説的な言葉である。戦うことはお金や資源を浪費して戦うので戦わないのが一番。しかし戦う状況になるのは避けられないこともあり、そのときは戦略を練って戦うしかない。 2000年以上前の戦略論が今でも通用するところがあるのは不思議なことだが、人間や社会はさほど変わっていないかもしれない。 しかし、状況は複雑になっているし、科学技術も発達している。 今では、相手を殺したり、すべての財産を奪ったりすることは、できない世の中かもしれない。それが最後に行われたのは、イギリス・アメリカの帝国主義の時代が最後であったともいえる。 経済戦争についていえば、多国籍企業が闊歩した1970年代が最後かもしれない。そしてアメリカ・ソ連の覇権の時代は終わり、後進国も先進国に追いつきつつある。 やがて、世界中どこも未開発の場所はなくなり、世界中が都市や農村がまだらに存在する状況になるかもしれない。
そのときに、「勝つ」という意味がどれだけあるのだろうか? 「勝つ」とはいわず「克つ」という表現をすればそれを乗り越えられるかもしれない。 イチローや多くの天才に勝とうと思っても無駄かもしれない。 争いをしていてもしょうがない。その上の次元に到達すれば、その下にいる争いに巻き込まれる必要すらない。 ちょうど猿が食べ物を争っているのを、せせら笑っている人間のように。人間の争いをあざ笑う次元があるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.21 12:25:38
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