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カテゴリ:起業
こうやって、起業失敗の理由を振り返って考えているのだが、結構ぐちゃぐちゃだ。 何が良くなかったのか、どうすれば成功したかと考える。 いろいろな人の起業や経営に関する本を読むと、起業家の「覚悟」のようなものではないかと思う。最初の決断も最後の決断も、自分だけがするしかない。真剣に決断をして、どこまでその決断を守っていくのかということになる。 自分で事業をやっているときは、その決断をどれだけ実行できるかどうかを見ている人はいない。さぼっても注意されない、まじめにやっても誰も評価しない。大切なことは、売上であり、利益なんだな。誰も評価しないから、自分で客観的な評価をする。 なんか書いている間に、こうやって普通のことを書いてもしょうがないと思った。
やっぱり、覚悟なんだな。 未踏の開発をしているときは死ぬ気でやっていたのだが、家族がいると死ねない。
私もそうだった。どこまでやりつづけるかということが問題だった。家族を捨て事業だけに注いでいたらもうちょっとやれたかもしれない。現実はそれができなかった。私にとっての限界の一つだった。 恐れていたことは、「将来的な夢のようなものを目標に」していればモチベーションが持ち続けることができるが、「生活のために」したとたんにモチベーションが下がってしまうこと。その低いモチベーションを維持するために、毎日こんな仕事をつづけたくなかった。
事業の内容は、スクレイピングと決めていたが、ターゲットがはっきりしていなかった。スクレイピングを事業にするならば、Yahooや楽天のような大手のIT会社に売り込もうと思っていた。しかしそれは時間がかかり大変なこと。生活の糧を得るためには、地元の小さな仕事をやっていかねばならない。しかしそれは経営理念と少しずれがあると感じていた。 なんでも自分にやれる仕事をやろうとすればなんとかやっていけるかもしれない。 社長というタイトルが欲しかったわけではない。一人でやりたいわけでもない。
そういう矛盾のなかで突き進んでいて、矛盾を乗り越える大望があればそれでもいいが、そうでないときは矛盾の塊で滞ってしまった。
結局は、独立してから3年その矛盾のなかでどうしてよいかわからず、「もういいや」という気になったのが一番のやめる原因かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.04 22:40:38
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