朝から家族で、妹家族の家へ行く。
妹は私より1年後に結婚していて、子どももちょうど1学年違いになる。
私の娘よりも妹の娘は1学年下で、私の息子よりも妹の息子は1年下にある。
双方とも偶然に一姫二太郎であり、たまたま両方とも年齢的に近いのでときどき会うとそれぞれが遊び相手になる。ただ性格はそれぞれが正反対なのだが、かえって気が合うようで女どおし、男どおし一緒に遊んでいる。
妹の家は郊外に一戸建ての家を建てている。
妹の夫はその一戸建ての家の前は、新築の分譲マンション。
私と違って計画性があって、きちんとしているようだ。
妻に言わせれば「いいな一戸建ての家。しかもローン支払い済み、いいねぇ」だそうだ。
東京で稼いだ後は、自分の事業で1000万円以上すったから、ぶつぶつ文句をいう。この話になると妻にも言いたいことは山のようにあるけれど、じっとがまん。これまでフィリピンに送金したり、フィリピンで家を建てたり、フィリピンへ旅行したお金を積み上げたら、500万円を下らないんじゃないの...
ぶらぶらしている私は、いったいなんだろうと思う。彼が普通の人生を歩んでいて、私はその場限りのぶらぶら人生なのかなぁ。そうでなければ妻とも出会っていなかったし、下手な映画よりも面白いからいいか。
昼食は私の実家の母のおごりで一緒に昼食。
最初行く予定だったお店が急な閉店だったので、スシローという回転寿司のチェーン店にいく。1皿105円で味はまあまあ。子どもが喜んでいたのがいい。寿司よりもチーズケーキやプリンなどを食べていたのだけれど...
食後はアピタへ行って涼み、子どもたちは近くのプールへ。
大人は分かれた。私は両親たちと少し話す。
話は私の父。
私の父は17年前に交通事故に遭って、脳挫傷を起こした。
それ以来、ネジが一本抜けたようにボケているところがある。
知能的には事故前は人並み以上(IQ:110)程度だったが、事故後はIQ:80ぐらいという感じ。壊れた脳細胞はどうにもならないらしい。
普通の生活はできるけれど、頼りないところがある。
事故後、復職をとげたのだが以前と同じような責任のある仕事はできなかった。定年を迎えることもできたのだが、やはりボケたところがある。
身体は健康なのだが、何をしたいわけでもなく1日を過ごす。
男は仕事や趣味を通しての友人なので、定年後は友達が持ちづらい。
71歳の父は近所に友人を持たず、夢も目標も特になく過ごしている。
先日、松本サリン事件の被害者である河野さんの奥さまがなくなったが、「生きているだけで子どもを支えてくれる」と河野さんはいう。実のところ、父も生きているという存在だけでうれしい。
ただ父は何を考えて毎日過ごしているのだろうか?
私も年をとれば、毎日同じように無作為に生きるのであろうか。
私だったら南太平洋の海で魚の餌になろうかなと思う。
人はなかなか死ねないものだが。