日々のいろいろ…

私が着物に関心を持ち始めてまもなく、森田空美さんがブレイクした

森田さんが本結城色無地を使い、また、そのあとで清野恵里子さんの取り合わせに人気が出てきて、はたまた、清野さんも本結城色無地を多用していたので、本結城色無地の人気が高まっていた

私もそのころに本結城色無地を手に入れたひとりである。オークションで、ではない

そのころはオークションでもけっこう高値につくことが多かったが、最近は結城色無地人気が沈静化し、そこそこの価格で落札されているようである。特に定番の色以外はねらい目である

以前、銀座の呉服屋さんめぐりをしたときに、「志ま亀」さんの近くの「紬や」さんに立ち寄らせていただいたことがある。そのころに、雑誌で本結城特集をしていて色々な色無地を「紬や」さんがお仕立て代込みで29万くらいで販売していた。色々な色の顔映りをしっかり見ることができ、プロの意見を聞きながら決められるので、リーズナブルなお値段だと思った。

「けらく庵」の島崎由里子さんは着物一枚を選ぶように言われたら結城を選ぶと書いていらっしゃいますが、特に結城の色無地は帯次第でセミフォーマルから普段着にまで活用でき、親子三代持つといわれるくらい丈夫らしいので、本当にお勧めの一枚である


では結城を購入するのに、絶対本結城でないと駄目か、というと、
重要無形文化財のいわゆる本結城と石下町で織られる結城はプロが触っても見分けがつかないそうである

ブランド重視の方は本結城、実質重視のかたは石毛町の結城を探されたらいいと思う

本結城色無地でも高機と居座機の違いがあり、もちろん居座機のほうが風合いがいいと言われているが、居座機の色無地を触ったことがないので、私にはわからない。もちろんお値段に違いはでてくる

私は本結城色無地を2枚、本結城でない、結城飛び柄1枚、藍結城総柄1枚の計4枚持っているが、気心地が1番よいのは飛び柄の結城である。ふわ～と軽くて、暖かくて肩が凝らない。非常に気心地のよい着物で、これは信頼できるプロに勧められた逸品である

だからといって、本結城の色無地が悪いと言っているのではない。本結城でなくてもいいのがあるということを言いたいだけで、しかし「結城」と書けば売れる、というものも混ざっているので要注意！

本結城色無地は1枚持っておいて大変重宝する着物だと思う



　　以前に出した画像で失礼``r(^^;)　　

　　　　　全然色がでていません　m(__)m

　　本結城色無地（薄利休鼠色、はやく言えば抹茶色のような‥）
　　　この色はセミフォーマルからカジュアルまで守備範囲が広い

　　ワヤン帯

　　きねやさんお見立て　よろけ縞ちりめん帯揚＆御岳組三色ぼかし帯〆