本結城無地の実力

2007.12.03

(2)

カテゴリ：袷

結城は、帯合わせによっては、セミフォーマルから寝巻き（これまた極端な~_~;)‥昔の女主人

が結城を柔らかくするために女中さんの寝巻きにしたというエピソードである。）までカバーできる格

と丈夫さを兼ね備えた非常に優れた紬である。

私が着物を着始めたころは森田空美さんが大ブレークしていて、その森田さんが本結城無地を

薦めていた。着物ビギナーにとっては洋服感覚で着れる無地着物はとっつきやすく、本結城無

地の人気も高くなっていた。

ご他聞に漏れず、私もその無地をほしいと思った一人である。

しかし今、着物を着始めた方がいらっしゃって、どんな着物をまず買ったらよいかと訊かれ

たら、やっぱり、本当に顔映りのよい本結城無地を手に入れたら‥と答えるだろう。

結城は「結」印の本場ものからプロでも手触りだけでは区別がつかないと言われている石下も

の、奥順さんの下位ブランドの「はたおり娘」ほか、自称・他称の結城無地がある。

そのなかで、最初の一枚目として少々無理をしてでも購入したいのは、やっぱり本場ものだろ

う。飽きがこないと思う。

３年前、私は本結城無地を二枚、一ヶ月も違わずに購入してしまった　(･_*)＼またヤッタネ！ﾍﾟﾁ

薄利休鼠色と焦げ茶色である。

焦げ茶色も帯合わせがとてもしやすく、カジュアルダウンできて、ものすごく重宝している。

薄利休鼠色のほうは、帯次第ではかなりあらたまって着られるので、娘の院の卒業式にも着用

したくらいである。とにかく、私のほとんどの帯と相性よく、この薄利休鼠の本結城によっ

て、私は着物の組み合わせの幅をぐ～んと拡げることができた。

　　※　追記　以前にも同じようなことを書いていた。まぁ、これくらい無地をお勧めしたいということ
　　　　　　
　　　　　　　　で‥(~_~;)

この薄利休鼠本結城無地は写真写りがよくなく、色がでない。抹茶色を想像していただけた

ら、と思う。

　　【今日の組み合わせ】

　　　　　本結城無地　薄利休鼠色

　　　　　　ひなや工房　組帯　墨色地

　　　　　　きねやさん　小物

　　　　　　　　　　　　　　　