《秋山眞和古希記念展》で出品された作品のなかに
「天の磐戸」があります。
2009年作「天の磐戸」第56回日本伝統工芸展出品
濃き藍地 花織絣
秋山先生のお話によると覚えているだけでも40回以上
藍甕につけたという深~い濃き藍地の花織絣です。
これを眺めていると、
あの神話を思い出します。
宮崎県はご存じのとおり神話のみなもとになっている地
で、高天原の天照大御神が須佐之男命の蛮行に腹を
たてて天の磐戸にお隠れになって世の中が真っ暗に
なったという神話です。
私は、小学生のときに 三船敏郎演じる須佐之男命
の「日本誕生」?という映画を見たことがあって、
いくつかとても迫力ある印象的なシーンを今でも鮮明に
覚えています。
そのうちのひとつが、このお隠れになった天照大御神の
御機嫌をなおそうということで、
天宇受売命(あめのうずめのみこと)があられもない姿
で踊りだすシーンです。
磐戸の外はやんややんやの喝さいで大騒ぎ。
何事だろうと天照大御神がこっそりと外を垣間見ます。
その時の陽光の漏れが秋山先生によって見事に表現
されているのだと思うのですよね。
ところどころに花織を織りいれることによって、
立体的な よく見ると華やかな構図になっています。
私の写したボケボケの画像を修正してみました^^;;
少し離れてご覧ください。