日々のいろいろ…

　
昨日、次男、三男がそれぞれの場所に戻り、

　7月から忙しさにかまけて放置気味だった離れの猫の家を

　午後5時ころに掃除しに行った。

　うん？？

　めずらしく放浪猫のミューが帰ってきて眠っている。

　近寄って行っても逃げない。

　様子がおかしいとすぐに気がついた。

　
　ミューが死んでいた。

　近くのスーパーに花を買いに行き、段ボールをもらってきた。

　バスタオルにくるんで、ミューを抱き上げると

　まだそんなに硬直しきっているわけではなかった。

　20日お昼ごろのことですね。ミューが逝ったのは‥

　外傷もないので、交通事故ではないと思う。

　
　3年前の8月夜、仕事場で高３男子と勉強しているときだった。

　隣の田んぼで子猫らしい鳴き声が聞こえている。

　「なんかワルい予感がする‥」

　と言っていたら、あくる日、案の定 我が家の敷地内に移動。

　可愛いノルジアンフォレストキャット風の白にゃん子猫だった。

　とてもとても可愛いくせに性格が悪くて全然なつかない。

　生後3～５か月くらいの子猫がこんなに人間嫌いなんて

　ありえるのだろうか？

　どんなところで生まれ、どんなところで今まで育ち、

　今に至ったのか‥

　それ以来、餌だけは食べ、相変わらず我が家の庭に棲息

　していた。

　やがて冬がきて、外置きの段ボールに使い捨てあんかの上に

　ボアシーツを敷き、越冬させた。

　その後、我が家の先住猫ともうまく共存できるようになったので

　猫の家をシェアさせた。

　昨年の冬、今年の冬は、猫こたつのなかで

　先住猫のモモとトラと仲良く越冬した。

　そして3歳。

　おなかがすいたときと休みたいときは

　猫の家に帰ってくるので、

　それを見計らって戸を閉め、

　なかで格闘し 捕まえ、

　団子になった長毛をカットしたりした。

　長毛種なので、この夏の暑さは応えるだろう

　と心配だった。

　
　相変わらず全然なつかないミューのことを

　ミューが大人しく抱っこさせてくれるのは

　死んだときだろうなぁと冗談に思い、

　ミューは病気になっても獣医さんに見てもらいにくいし

　なんとなくあまり長生きしないのでは‥
　
　との思いが胸をかすめていた。

　
　そんなことがあったので、

　あまりにも早いミューの《猫生》の終わりに

　可哀そうに思うのと同時に

　諦観のようなものもあり、

　精一杯できることをしてやっていたのだから‥

　と自分を慰める。

　
　ミュー、お母さんに逢えましたか？

　今度生まれ変わったら思いっきり抱かせてよね。

　それまで、ミュー、安らかにお眠り‥




　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　《ミュー2歳》