手元に1冊の本がある。
学生のころになぜか心惹かれて買った本です。
お金をかけないでシックに着こなす法《チープシック》
1977年発行
著者 カテリーヌ・ミリネア/キャロル・トロイ 訳 片岡義男
出版社 草思社
35年前の本だけれど、古さを感じさせません。
再び、出版社を見て、なるほど、と思いました。
草思社は、当時からコンセプトのはっきりしている本を
出版されていたんですね。
著者は、当時ヨーロッパやアメリカの一流どころで
活躍していたフォトジャーナリスト、フリージャーナリスト。
前がきには‥
ファッション・メーカーに命令されて服を着る時代は、
もう終わっています。
あなたの服装は、あなたが自分で選びとっている自分自身の
生き方にぴったり添ったものであるべきなのです。
着ていてとても気分のよくなる服を数少なくてもよいから
きちんと揃えて自分のスタイルの基本にしましょう。
しっかりと主張のある、素敵な装いをしていると、気分が
高揚してきます。
くだらない服をごちゃごちゃと持つのをやめにすると、
生き方まですっきりしてきます。
素敵に見えて、ハッピーになれるような服を昔から仲の良い
友達と同じように、いつまでも大事にしていくのです。
‥‥‥‥抜粋
この低成長下の現代にとてもマッチした考え方だと
思いませんか?
題名はチープとありますが、中身は品質のいいものを、
リーズナブルに購入したり、まとめ買いして、お気に入りと
長くおつきあいしていますね。決してありきたりのチープ
ではないです。
例えば、
カッティングのよい白いTシャツや白いシャツをまとめ買いしたり、
ベーシックをとても大切に考えているところなど、
大変共感を覚えます。
今も昔も考え方は変わっていません。
考え方の基本は、洋装にも和装にも通じます。
考え方に一本筋が通っていて、好きですね。