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2014.03.12
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カテゴリ:源氏物語を読む会

  なかなか前に進まない 「 若菜 上  」
 
 先生の時事放談、長すぎ~ ^^;;
 
  勉強になるんですけどね… 
 
 「 若菜 」の上・下だけで 一冊の本ができるという
 
  質量の備わっている巻。
 
 折口信夫さんは「源氏は若菜からでよい」とまで言われたそう。
 
     ………………
 
  今年の新年会での講義のテーマ:
 
    テーマ:    《落ち葉舞う源氏と紫の上》

   サブテーマ: ~分かり合えぬ女と男の「思い」の違い ~

 

               resize2367.jpg

 

      
《桐壺》から《藤の裏葉》までは

光源氏の生誕から最高の栄華を極めるまで描かれているのに対して

《若菜》からは いよいよ 光源氏の後半生の悲哀な部分に入っていきます。     
朱雀院(光源氏の異腹兄)が女三の宮の行く末を案じ、
光源氏に降嫁させたい旨を打ち明けます。
源氏には 事実上正妻の紫の上という最愛の妻がいますが、
女三の宮が源氏のところに来ることになれば、
当然、正妻は 形だけとはいえ、女三の宮がなることになります。
そのあたりから、紫の上の源氏に対する信頼感が薄れ始めます。

「源氏に愛された女たち」のなかで
渡辺淳一さんは、男と女の愛の認識の違いを玩具にたとえて説明しています。
女の子はお気に入りのおもちゃに固執し、いつまでも大事に愛しむが、
男の子は気に入った当座は弄繰り回し熱中するが 数日で飽き、
他に目移りしていく。
そして、これは躾や性格の違いではなく本質的な違いであると…
また、
男は比較級で女を愛するというが、女は絶対級の愛情がほしいのだと…
すなわち、君を1番愛しているではなく君だけを愛していることを
望むのだと…  

しかし
紫の上を本当に傷つけたのは
紫の上が30歳も過ぎた時点で 自分をもっとも愛していると思った
源氏が女三宮を正妻に迎えたことだった。
このことが、紫の上をどれほど深く傷つけたのか、源氏は本当には
理解していなかった。
また、紫の上がもとめていたものが現実の寵愛や贅を尽くした生活
よりも六条院の第一人者という、地位とプライドであったことが
明らかになってくる。
葵の上の死後は名実ともに正妻格として、源氏の寵愛を一身に受けてきた
というプライドがある。
それを根底からくつがえされて、紫の上の存在自体が否定された
ようなものである。と渡辺さんは書いています。    

私の思うところでは
紫の上の精神的基盤が根底から覆され、自分の存在を否定された
ようなもの》という意見には 同感しますが、
《六条院の第一人者としての地位、プライド》といった世俗的なものを
紫の上が求めていたとは思えないのです。
もっと魂の根源的なものが揺さぶられ、それが、紫の上の心身を
弱らせ衰弱させていったのだと思います。

源氏物語中、もっとも魅力的で 人間的にも完成されている紫の上が
たかだか14歳の無邪気な女三宮の存在に傷つき、
哀しみのうちにこの世から去ったのにはやるせなさを感じます。


   【 今日の歌 】

      卒業シーズンたけなわで…

        《 蛍の光 》 と《 仰げば尊し 》 です。            


      resize2612.jpg 

 
             いつ聴いても胸にジーンときます。
             でも今は、歌われていないそうです。
 
             この後、午後2時41分になり、
             起立して1分間の黙祷をささげました。 
 
 
      【 今日の組合せ NO.28 】 
 
                        東郷織物    綿薩摩 藍地
 
            玉那覇有公作 藍型九寸帯 《梯梧》
 
            青山八木    帯揚
 
            道明       帯〆 
 
 
          


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Last updated  2014.03.20 13:09:23
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