気持ちの余裕がないと、なかなか着物を着る気にもならない。
忙しいことは、忙しいのだけれど‥
金曜日に出かけるつもりなので、
今日は、その下準備のついでに
かねてから合わせたかったものを着てみました。
【 今日の組み合わせ NO.41 】
関絹織物 純泥染め 平織無地
柳崇作 𠮷野格子
三浦清商店 帯揚
道明 帯〆 灰色味のある水色
関さんのところのこの平織無地は、織傷などごまかしが
効かないので、とても職人さん泣かせらしいのです。
今では、もう生産されていないとお聞きします。
かつて、この平織が高島屋発注で出たときは
龍村の「甲比丹仙瓢」と合わせて雑誌に掲載されていました。
私は、この純泥染め特有の、限りなく黒に近い焦げ茶の無地を
単衣に仕立てましたが、
どの帯に合わせても、帯に負けず、さりげなく存在感を発揮し、
とても軽く、着易く、生産されていないことがとても残念です。
前に、関さんのところで、真綿糸を椎木染めして、小市松織した
ものもあったようですが、
これなどは、山下芙美子さんの黒八丈、菊池洋守さんの八丈織と
どのような違いがあるのか、手にしてみたいと思いました。
でも、残っていないでしょうね‥
関さんのところでは、老眼の年配の織子さんでも織れるように
格子や縞など柄合わせをしなくてもよい織り方をされています。
作家さんの高価な織物でなくても、
国産の糸にこだわり、染めにこだわり、織子さんが高い技術を
もっておられる関さんのところの織物は、本当の地値打ちに
もとづいたリーズナブル（合理的な）なお品だと思います。
西陣のお召と同様に、
着物好きの方々に、お勧めしたいお品です。
思いのこもった個性的な作家さん仕様の着物も大好きですが、
関さんのところの大島や、西陣のお召を纏うときは
少しは着物上級者に近づいた気持ちになりますね。
すごく落ち着いた気分なんです。。。
正ヤさんが いいものをご紹介くださいました。
関さんのところの品物は、正ヤさんか、唯一無二の会で
見ることができます。
