起こることが予想されている南海大地震による津波の水害から
大切な着物を守る ということが、今の私の最大の課題です。
色々考えた末に行き着いたのが Jケミカル社の《着物キーパー》
です。
しかし、いくつか疑問点があり、問い合わせました。
1.夏場の高温の場所で保管してもいいかどうか?
着物キーパーには、
【収納際の「きものキーパー」内の湿気(湿度)を保つ】
という機能があるので、湿気が多い時の収納を避ければ、
多湿な場所で保管しても、外部の湿気(湿度)は中の着物に影響しません。
しかし、湿気は通さないが、温度の影響は受けます。
したがって、我が家のコンクリート建ての2階和室押入れ上の天袋
(できるだけ高いところに保管するという名目)に桐の収納庫を置き
その中に着物キーパーに入れた礼装ものを保管するという私の方法では、
着物の劣化の心配はないものの、
夏場だけでも、天袋での保管はやめたほうがよいようです。
2.絹は生き物と言われているのに、本当に脱酸素でいいのかな?
密閉することによって素材が劣化するということはないので、ご安心ください。
3.虫干しは本当に不要?
収納の前にお手入れ(クリーニング)をすれば 虫干しは不要です。
4. 見た目に汚れがなければ、そのまま保管では?
例えば、汗のような一見確認しづらい汚れが付着していた場合、
時間が経ってからシミとなることもあるので、 そういったシミは
「きものキーパー」に収納することでは防げません。
必ずお手入れをした着物を収納するようにしてください。
と、
とても迅速かつ丁寧なご返答をいただきました。
ご返答の内容は、適宜編集させていただいています。
今年の水害被災地でも、《着物キーパー》に保管していた着物は
助かったという実際の報告があったようでした
着物を《着物キーパー》に入れて
収納箱や収納箪笥に保管すれば より強力な対策になるようです。
《きものキーパー》のサイズは970mm×430mmなので、
サイズにお気を付けください、とのことです。