初詣
午後11時。正月には数万人が訪れる神社。出店の明かりがポツリポツリとした間隔で光る砂利道の坂。もちろんこの時間に店は開いてないし、誰も居ない。この寒さでひっそりと物音一つしない静寂。ヒトリ歩く砂利の音だけがコダマする。仕事終わりに思い立って出掛けてみた場所。不思議と「寂しい」ってカンカクは無かった。灯りがともる境内。本当に「独り占め」のこの場所。「厳か」そう切に感じてしまうひと時だった。ヒトリで来るのは生まれて初めての経験。ポケットの151円を賽銭箱に投げ入れる。「今年はステキな人に会えますように」多分一分以上目を閉じて祈ってた。欲張りな俺は一つだけじゃない願い事をする。「世界が平和でありますように」「家内安全」「俺の周りの気に入ってる人達を幸せにできますように」「周りをいつも笑顔で居させる事ができますように」・・・なんだか偽善者みたいだけど、ホントにそう思った。誰かと行くと気恥ずかしくてほんの十秒も目を閉じて祈る事なんて無い。だからスガスガシイ気分だった。ひっそりと寒い、ある冬の夜の行動。::::::::::::::::::::::::::::::::::ヒトリゴト賽銭151円・・・・今年のテーマが一期一会。ってダジャレかよ!笑ホントに寒かったけど、こんな初詣もステキだなって思った。(ヒトリで悦に入る)ホントに誰にも会わなかったんだ。