セザンヌの習作15億円で落札
フランスの後期印象派の巨匠ポール・セザンヌが描き、最後の公開から約60年ぶりに所在が確認された名画、「カード遊びをする人々」の習作が1日、ニューヨークの競売大手クリスティーズで競売にかけられ、1912万2500ドル(約15億3千万円)で落札された。落札予定価格は1500万~2千万ドルだった。習作は紙に描いた水彩画で、テーブルの前に座っているコートと帽子姿の男性が手元に見入る構図だが、カードそのものは描かれていない。この日の競売では、アンリ・マチスが花を描いた油絵が1912万2500ドル、パプロ・ピカソ作の油絵「休息」が988万2500ドルで落札され、いずれも落札価格を上回った。