泣いた泣いたの「それでもボクはやってない」
先週見逃したので時間前に出かけると、なぜか先週より20分遅れで上映。あんなにたくさんチケット売り場には人がいたのに、中はガラガラでした。「どろろ」とかに入ったのかな。。。 前に「誰も知らない」を見たときにあまりに予告編を見すぎてしまって、ほとんど新鮮味がなくなってしまったという過ちの二の舞になるのではと危惧していったのですが、いやはや、さすが、周防監督です。なんていうか、監督の熱い思いがひしひしと伝わってきました。 おすぎが世の男性すべてに見て欲しいって言ってましたけど、男の子をもつお母さんにも見て欲しいですね。 もたいまさこ(母)さんのあまり感情を出さない表情がよかった。加瀬亮くんが、誰かに似てるなあと思っていたら、若いときのだんなでした。ということは息子にも似ているわけで、もし息子がこんな目にあったらどうしましょう。加瀬くんの目が潤むたびにこちらも我慢できずにたらりたらりと零していました。男の子をもつ親として完全に感情移入してましたね。もう早いうちから涙がつつっと出てきてしまいました。 今、この時間も冤罪によって苦しんでいる人がいるのかと思うと、もうそれだけで悲しくて悔しくてたまらなくなります。 やっていないことを疑われた経験は自分にもあって、それはもう些細なことでしたが、その後ずっとその人を見かけるたびに蹴飛ばしてやりたいくらい怒りが収まらなかったものです。まさか裁判官があんなふうだとは、庶民は思ってもみませんよね。 最高裁の裁判官を選挙のときに国民審査してますけど、あれも今までの事件判決を公表してからやるべきですよね。はじめの裁判官にモデルはいたのでしょうか。 これから司法試験受けようとする人たち、がんばってくださいよ、と言いたい。 映画館に募金箱があったら1000円ぐらい寄付してもいいと思いました。せめて連絡先とかエンディングに出るかと思ったけど、そうすると被害者側に偏った映画ってことになってしまうのか。なるほど、やっぱりさすがです。