おぞましや
ちょっと仕事の用事で山の中を歩きました。 川沿いの鬱蒼とした林の中。落ち葉が濡れたままで滑りそうなところでした。 その場所での目的は済んで車に乗りこんだときです。 ふくらはぎの内側にひりっとした痛みを感じました。山の中を歩いたときも2,3回感じたのですが、枯れ枝か何かが当たったのだと思っていたのでした。 蚊にでも刺されたかなと、ズボンのすそを捲くったら。。。。。 ぎゃああああああああ! そこには赤黒く光るぬめぬめとした物体が。。。。。 蛭です。田んぼにいるようなかわいいものじゃなくて、山蛭です。高野聖です。 運転席にいたA氏が大急ぎでドアを開けました。でも、すぐドアから離れました。 ちょっとテッィシュかなんかないですか! そ、そこに軍手がある! A氏は車から1メートルほど離れたままでそういいました。 座席にあった軍手を半分に折って、柔らかい物体を掴みました。でも、離れません。 ゴムがちぎれるような感触がして、やっと蛭を離すことに成功。 針で刺したくらいの穴があるだけでしたので、やれやれとそのまま用事を済ませました。 職場に戻ってその話をすると、ズボンに血がついていました。まくってみると、血が流れています。 早く消毒して吸い取ったほうがいいと言われたので、注射器のようなもので吸い取ってもらいました。 昔の漫画で蛭の海の中に放り込まれるというグロテスクなのがありましたが、あれは怖かった。 蛇も苦手ですが、蛭はもっと嫌です。この世で最もおぞましい。ああ、受難の日。