四十九日
じーちゃんの兄妹とばーちゃんの親戚総勢30名ほどでお寺で法要を行った。 昨日お花と果物を届けたときは土砂降りだったのに、またしてもじーちゃんの功徳のなすことでしょうか。 お坊さんも言っていたけれど、他にはないくらいの秋晴れの好天だった。 その後の祓いのお店もなかなか洒落ていて、お料理も上品だった。 今回は自分はあまり何もしなかった。だんなはもう何も言わなくても動いている。最後の挨拶はばーちゃんにやってもらった。ばーちゃんもちゃんと挨拶していた。 まあ、よかったんじゃないでしょうか。 ばーちゃんの愚痴もたくさん書いてきたが、今はがんばろうとしているのだから、その援助は惜しまないでおこう。 夕べは前の職場の飲み会だった。女性陣はおめでたとか結婚とかいい話が多かったのに対して、男性陣はあまり景気のいい話がきかれなかった。 世の中、何かおかしな方向に向きつつあることをみんなが感じているようだった。 そういう意味でも、嫌な時代を実感する前に涅槃に旅立ったじーちゃんは、幸せだったと思うのだ。