朝からなんだけど、朝しかないじゃないか
朝の出勤前に、休みの日を今のように過ごすことについてどう考えているのかと問うた。いつものように奴は黙秘で、今を逃れることだけに終始していた。 天童荒太さんの『ジェンダー・クライム』を読んだせいか、無性に腹が立ってきたのだ。 ここのところ、緑地公園での行事とか野鳥観察とかには参加するものの、お昼をどこかでと提案してみてもまっすぐ酒屋に行って帰るなりプルタブを開けている。それで午後は寝るか焼酎を飲むかで、べろんべろんになって風呂も入らず、作ると言っていたラーメン(そのために買い物に行かされた)も作らない。行事がない週末は当たり前に飲んでいる。夜中に起きて飲んで、電気も換気扇もヒーターもそのまんまでテーブルに突っ伏して寝ている。起きているときには私がテレビを見ているそばでずっと大きな声で鼻歌を鳴らしている。私が寝ようとしてもだ。見ているテレビに「くだらない」とわめき、後になって、「これ面白いじゃん」とか言う。 ダメな男は自分がダメな理由を尽くしてくれる女性のせいだと思うらしい。そんな男が天童山の作品に登場していた。これと似たようなものなのだろう。 その女性は男と別れ(人を傷つけたから強制的に離れたんだけど)た。やはり何らかの距離をとるしかないのだろうなあ。 自分がアパートなどに移るというのは、受け入れがたい。なぜ自分が損しなくてはならないのだと思う。 最もいいのは、奴が実家に住んで、片づけをやることなのだが、それはあり得ないだろうね。前に提案したとき、何を言ってるんだみたいなことゆったもんね。 それで、息子が言うように、息子らの部屋であった一階を片付けて私がそこで寝泊まりすることか。私だって一人じゃやる気が起きなくて、もうめちゃくちゃのまんまなんだ。誰かの手助けがないとと思ってしまう。 頼みの綱は息子たちか。 それで、奴にはずっと昔のことから謝ってほしいんだ。外では「優しくていい人」を演じているけど、元は男性優位を当然とする無責任な奴だということをはっきり自覚してほしい。 心臓の血管が塞がのは一度とは限らないからね。