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カテゴリ:読書記録
鉄の骨 直木賞候補に挙がった池井戸氏の作品。500ページを超える長編です。 ゼネコンと政治の癒着、談合についてのお話です。ただちょっと甘いんじゃないでしょうか。業務課の仕事ってほんとにこんなの?と疑いたくなる単調さ。まるで水戸黄門みたいだと思いました。業界ものを描くなら、やはりハードボイルドにいってほしいです。 談合の是非はともかくとして、主人公の若手社員の魅力がいまいちです。なぜ彼が業務課に配置されたのかの理由も、結果オーライ的だし。 読むのに相当時間がかかってしまいました。池井戸氏は『空飛ぶタイヤ』がよかっただけに期待していたのですがね。まあ、当分次のを読むことはないと思われます。 読んでいて思ったのですが、好きな作家というのは自分より物知りだったり、深い洞察力があったりという感動があるのですね。かといって、あまりに離れていても近寄りがたくて、何より理解できない。その加減というのは人によって異なって当たり前です。 自分には山田宗樹さんがちょうどいいんだな。そういえば、最近書いているものをチェックしていなかったな。今度予約が切れたらみてみましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月30日 22時59分14秒
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