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カテゴリ:読書記録
球体の蛇 直木賞候補作第3弾ですね。偶然予約が重なりました。 道尾氏は今をときめく売れっ子作家となっていますが、ご本人のブログを読むと、今回も落選は覚悟の上だったご様子です。うん、そうでしょう。しばらくそっとしておいたほうがいいかもしれません。 両親の離婚に伴い隣の家にお世話になることになった青年が、亡くなったその家の娘の死について思い悩む話といえばいいかな。シロアリ駆除の仕事を手伝っている時に知りあった女性と深い関係に陥りますが、その彼女は、亡くなった娘の事件とかかわりがあったのでした。 青年の葛藤を描くならもっと深く潜らないといけないし、恋愛を描くならその楽しさを読者に感じさせるものでなくてはならないと思います。何度もここで書いていますが、道尾氏は『カラスの親指』の路線でもう一分張りするのが一番私としては嬉しいのです。 まあ、それでも読みやすいのが彼の一番のよさですね。若者の読書離れが進む中、この人のなら読みたいと思わせる親しみやすさがあります。 毎回文句ばかりいってますが、それでも次の作品もきっと予約しちゃうんだろうな、うん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年01月30日 23時14分22秒
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