空はとんび

　早いもので奴らはもう卒業を迎えます。

　原宿竹下口を出て歩きながら、デザインの学校選びに訪れたときのことを思い出しました。あれからもう３年もたつのですねえ。

　

　この学校はイラストのほかにジュエリーやインテリアデザインもやっています。イラスト科は地下の学生ホールみたいなところに飾ってありました。

　



　　ぺぺの作品です。照明がきつくてうまく写りません。



　一番最後に描いたやつ。一枚目のより色とか構図とかに進歩がみられます。



　


　　他の学生さんの作品です。うまいですねえ。



　雨だったので、どこにも出かけず、いつもはいっしょの友人たちもお会いできなかったので、結局４人で夕食をとりました。

　まだバイト先も決めていないという奴らに喝を入れてきました。

　まあ、そのときにならないと実感は湧かないのでしょうね。お願いだから４月分の家賃から払えないなんてことにだけはなるなときつく言い渡してきました。

　いつもより一本はやいバスで帰宅。何にもしなかったのに、なんだか疲れました。

　Ｚさんはお昼をぺぺと食べた後アパートを見に行きました。私はその間友人と昼食をとっておしゃべりしていました。なんだかわざわざ時間を作ってもらって申し訳なかったなと思いました。

　もうこうやって奴らの様子を見にくることも減るだろうなあと思います。学生のうちだからあれこれ口だししましたけれど、もう二十歳も過ぎることだし、親としても卒業しなくてはなりませんね。

　淋しいようなまだまだ心配なような。

　今日、職場で「滝つぼに落としてきた」と報告しました。

　自力で這い上がってくれよ。期待しているからね。