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カテゴリ:読書記録
悪意の手記 中村氏が芥川賞を受賞する前に書いた作品。発表は後になったんだって。 ダヴィンチのコピーによると、 驚異の新・芥川賞作家、受賞後の最新作だ!難病にかかった主人公は、死への恐怖から生を否定するようになる。回復後も再発に怯え、苦悩と混乱の中で、友人を殺してしまう。繰り返し問われる「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに正面から立ち向かう問題作。(花) ということになるそうです。 私は「なぜ殺してはいけないのか」の問いというより、「殺しても平気でいられる人間はいるのか」ということに興味をそそられました。 罪を意識することのないように、主人公は悩み苦しむわけですが、ラストのほうで別の元殺人犯が出てきます。幼女殺しの犯人です。彼は主人公がずっとできなかったことをいとも簡単にやってのけるのです。 深いのですが、ちょっと中途半端な気がしました。まだまだこれからも掘り下げていくのでしょうね。最近の若い人でもこんなに思索する人は居るんだなと感心しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月04日 22時54分40秒
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