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カテゴリ:読書記録
【中古】文庫 食堂かたつむり【10P11may10】 電車に乗る機会が増えたので少しずつ読んでました。噂に違わず、よかったです。 恋人に逃げられて声を失った倫子は故郷でスナックを経営している母親の元に帰ります。倫子は大好きだった祖母とは対照的に、母親とはうまくいっていませんでした。 母親が飼っている豚エルメスの世話をすることを条件に、小さな食堂を始める倫子。地元の人の協力もあって食堂は少しずつ起動に乗っていきます。 あらすじを書くとよくある成功物語みたいですが、なんといっても料理に対する倫子の思いがすばらしいです。素材を活かし、お客様の身になって渾身の作品を作り出します。心情もほとんど食べ物になぞらえているんですね。ちょっとしつこい気もしましたけど。 圧巻はエルメスの解体です。(まだ読んでいなかった人、ごめんなさい) ああ、ほんとうに食べ物を頂くことを感じさせられました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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