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カテゴリ:読書記録
光媒の花 ついに山本周五郎賞もとってしまった道尾氏。来年は直木賞も近いですね。 最初の2行ほどで、ああ、やっぱりうまいなあと思いました。この前読んだ本があまりにだったからでしょうか。 ミステリーのような短編が並びますが、それぞれ少しずつ繋がっています。「そんな偶然あるかなあ」と思って章を終わると、次の章で実は、と繋がっていくのですね。冒頭の章がひとつだけ別物かと思っていたら、最後で繋がりましたね。まあ、だからどうってことはないのでしょうけど、何かしないといられない性格なのでしょう、きっと。 始めは暗い内容ですが、だんだん種明かしが楽しいものになっていって、ほのぼのしたお話になっていきます。 きっと道尾さんはとても器用な人なのでしょうね。東野さんもとったのだから、きっと直木賞とれるでしょう。 でも、まだ物足りないのだなあ。まあ別に私のために書いているわけではないのですから、いいんですけどね。いつか、唸るほどのものを書いてほしいなあと、それだけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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